ニュースリリース

2012年04月11日 [ 防音室・調音パネル]

薄さ3cmのパネルを設置するだけ

ピアノなどの楽器、オーディオの「響き」を整え、良い音を楽しむ環境をつくる

ヤマハ 調音パネル『ACP-2』

−3カラーバリエーションをラインアップ、4月下旬から発売−

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写真左(ホワイト)税込価格:47,250円(本体価格:45,000円) 写真中(ブラウン)税込価格:63,000円(本体価格:60,000円) 写真右(ナチュラル)税込価格:63,000円(本体価格:60,000円)

写真左(ホワイト)税込価格:47,250円(本体価格:45,000円)
写真中(ブラウン)税込価格:63,000円(本体価格:60,000円)
写真右(ナチュラル)税込価格:63,000円(本体価格:60,000円)

 ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、楽器やスピーカーの近くや部屋の壁に設置することで、音の「響き」を整え、楽器演奏や音楽鑑賞をより良い音で楽しむための環境を生み出すことができる、ヤマハ 調音パネル『ACP-2』を4月下旬から発売します。

価格と発売日

品名 品番 カラー 税込価格(本体価格) 発売時期
ヤマハ 調音パネル ACP-2 ホワイト 47,250円(45,000円) 4月下旬
ブラウン 63,000円(60,000円)
ナチュラル
  • ※大きさは幅約60cm、高さ約120cm、奥行き約3cmです。
  • ※壁掛金具、自立スタンド、固定L金具等が付属しています。
  • ◎初年度販売予定数:5,000枚

製品の概要

 楽器やオーディオを「よい音」で楽しみたいと考える際に、音源となる楽器や装置の音を良くするために、さまざまな努力がなされますが、音源と同様に重要なのが、その空間の「響き」です。しかし、「響き」を整えるには、音響素材や建築音響に関する知識とノウハウが必要で、一般の方にとっては、とてもハードルの高い領域でした。

 このたび発売を開始するヤマハ調音パネル『ACP-2』は、楽器の周辺やスピーカーの背後や壁などに設置するだけで、「響き」の量と周波数バランスを整えます。それにより、楽器演奏では本来の音色を引き出し、オーディオではソースが持つ情報を最大限に引き出すなど、より良い音を楽しむ環境をつくり上げます。

 また、音響に関する専門知識を必要とすることなく、簡単な設置で確かな効果を得ることができます。さらに、3cmという薄さのため、小空間で使用しても、空間の広さを損なうことがありません。

 『ACP-2』は現行モデル『TCH』より高さを30cm拡張して120cmとすることにより、制御音域をさらに低い音域まで拡張するとともに、アップライトピアノやトールボーイ型スピーカーと組み合わせるシーンでの設置性を高めました。さらに、リアルウッド仕上げを含む3種のカラーバリエーションとし、設置場所の雰囲気に合わせた質の高いコーディネート性を持たせました。

 なお、設置枚数の目安はアップライトピアノの背面に2枚、ステレオスピーカーの背面に各1枚としています。グランドピアノの下への配置も効果的です。

 詳細は以下の通りです。

主な特長

1.広い帯域での「吸音」と「散乱」による心地よい音場 さらに制御音域を拡大

ヤマハ調音パネルは、独自の音響構造により、広い帯域でほぼ平坦な吸音特性を発揮するとともに、散乱性能も併せ持っているため、音響障害を抑制して響きを整え、単なる吸音材などでは得られない心地よい音場をつくり出します。さらに、『ACP-2』は高さ120cmとすることで、高さ90cmの現行モデル『TCH』に対し、制御音域の最低域を拡張。特にピアノ演奏時やオーディオリスニング時の中低音域の響きを整える効果を高めました。

残響減衰特性に見るブーミングの抑制効果の観測例

残響減衰特性に見るブーミングの抑制効果の観測例

2.設置性・コーディネート性を向上

高さを120cmとしたことで、アップライトピアノやトールボーイ型スピーカーと組み合わせやすく、しかも、わずか3cmの薄さで部屋の広さを損なうことなく設置可能です。また、従来モデルと同様の壁掛け型の使用に加えて、自立型としても使用できるよう自立スタンドを付属し設置性を向上しました。さらに、ホワイトの他、リアルウッド仕上げのブラウン、ナチュラルの2タイプをあわせた、計3タイプのカラーバリエーションを用意し、部屋の雰囲気や楽器/機器に合わせたコーディネートを可能にしました。

3.アップライトピアノの背面に設置するだけで繊細な演奏表現を実現

ピアノの背面への設置の効果
ピアノの背面への設置の効果

アップライトピアノの背面に設置するだけで、響きを整え、楽器本来の音を取り戻し、演奏者の意図を反映する繊細な演奏表現が可能になります。速いテンポでも一音一音をしっかり聞き取ることが可能になり、和音が美しく響き、ピアニシモなども表現力が豊かになります。グランドピアノでは、ピアノの周りの壁面や下の床に設置することで同様の効果が実現できます。

4.スピーカーの背後に設置で、ソースに忠実で空間定位のよい再生音

スピーカーの背後に設置すれば、『ACP-2』のもつ平坦な吸音特性と散乱性能により、リスニングに必要な響きを残しつつ、強い一次反射音を抑制することができます。それにより、音源ソースに含まれる情報をそのままリスナーに届ける効果が生まれ、引き締まった中低音と、空間的な音像定位の良い再生音が得られるようになります。

ご参考−調音パネルの構造

 ヤマハ調音パネルの基本要素は「音響共鳴管」と「堅い反射面」です。1本の管の片面の一部に開口部を設け、上下に長短2本の共鳴管を作り出すと、2つの周波数で共鳴する音響共鳴管ができます。これをパネル状に連結すると、開口部回りに堅い反射面が構成されます。

 この独自の構造により、入射する音に対して、「開口部」から放射される音と「堅いパネル面」から反射される音が相まってほど良い散乱効果を生み、同時に「開口部」での音のエネルギー消費による吸音効果も得られます。

 つまり、1枚のパネルで「吸音」と「散乱」作用をバランスよく両立させることを狙いました。音響共鳴管を適切な長さで組み合わせるなど、低音から高音にわたる領域で性能を確保する工夫を施しています。

ヤマハ調音パネルの構造

ヤマハ調音パネルの構造

主な仕様

商品名 調音パネル
品番 ACP-2
ホワイト(WH) ブラウン(MB)/ナチュラル(MN)
サイズ 587(W)×1,200(H)×29(D) mm 587(W)×1,200(H)×30(D) mm
素材 MDF(表面材基材)、オレフィンシート(化粧材)、合板(芯材) MDF(表面材基材)、リアルウッド(表面化粧材)、PVCシート(化粧材)、合板(芯材)
本体重量 5.2kg 5.7kg
制御周波数 80~4,000Hz
付属品 壁掛金具、自立スタンド、固定L金具、他

アップライトピアノの背面(上)とスピーカーの背後(下)に設置した例

アップライトピアノの背面(上)と
スピーカーの背後(下)に設置した例

※文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。

この件に関するお問い合わせ先

■報道関係の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
広報部 宣伝・ウェブコミュニケーショングループ 窪井、千葉
〒108-8568 東京都港区高輪 2-17-11
TEL:03-5488-6605
FAX:03-5488-5063

■一般の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
サウンドネットワーク事業部 営業部 営業推進グループ
〒430-8650 静岡県浜松市中区中沢町10-1
TEL:053-460-2602

※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

関連リンク

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