2012年06月13日 [技術・サービス]
音波による新しい情報伝送手段
『INFOSOUND™(インフォサウンド)』を利用した
スマートフォン向け新サービスの実現に向けて
フジテレビとの業務提携に合意
ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、株式会社フジテレビジョン(本社:東京都港区台場2-4-8、社長:豊田 皓、以下フジテレビ)と業務提携し、当社が開発した音波による新しい情報伝送手段『INFOSOUND(インフォサウンド)』を、フジテレビが提供するさまざまなコンテンツにおいて活用することにより、スマートフォン時代における新サービスを共同で開発することで合意いたしました。
背景と目的
当社は、2008年から音響通信技術『INFOSOUND』の研究開発を進めてきました。音波を利用した情報伝送には、「既に広く普及している音響機器を利用することができる」「伝達エリアの制御が比較的しやすい」等のメリットがあり、店舗や公共施設での利用、各種サイネージや音楽CD等への組み込みといった幅広い分野への応用が期待されています。今回フジテレビにINFOSOUND技術の利用許諾を行うことで活用の場をさらに広げ、便利で快適な暮らしを実現することを目指しています。
また当社では、スマートフォンが急速に普及し生活に根付いていく中、さまざまな形のオンライン・オフライン連携サービスに対するニーズが高まっていくものと考えています。フジテレビとの業務提携により、今後は両社の持つ技術ノウハウやプラットフォームを最大限活用し、新たなスマートフォン向けサービスを提供してまいります。
業務提携の内容
(1)INFOSOUNDを活用したスマートフォン、タブレット端末向けアプリケーションの共同開発
(2)INFOSOUNDを活用したその他の新規サービスの共同開発と事業化の検討
なお、本業務提携に基づき、フジテレビはINFOSOUND技術を利用したスマートフォン向けアプリケーションを開発し、6月13日から15日まで幕張メッセで開催されるIMC Tokyo2012で公開する予定です。
INFOSOUNDとは
『INFOSOUND』は、ヤマハが開発したデジタル情報を音響信号に変調して伝送するシステムです。直接スペクトラム拡散(デジタル信号を広い帯域に拡散して送信すること)を用い人間にはほとんど聞こえないようにデータの伝送を行うことが可能です。スピーカーから出た短い情報符号(音響ID)を携帯端末のマイクで受信し、サーバーとの連携でURL情報に変換する仕組みを用いることで、ユーザーはスピーカーに近づくだけでクーポンを受け取ったり、eコマースのサイトにアクセスしてショッピングができるなどのサービスを受けたりすることができます。
・既存のスピーカー設備を利用することができる
・複数の受信機に同時にデータを配信(1対多配信)できる
・音量やスピーカーの指向性で到達範囲を制御することができる
等の特長があり、今後、広い分野での利用が見込まれています。
関連リンク
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