2012年08月06日 [ 管弦打楽器]
半世紀にわたる研究と技術の蓄積により、鳴りの良さと美しい音色を追求
ヤマハ クラシックギター
『GCシリーズ』
- スペインの伝統的な製作技術をベースに独自の技術でモデルチェンジ、9月より順次発売 -
ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、クラシックギターの新製品として、ヤマハ グランドコンサートシリーズ『GCシリーズ』を9月1日(土)から順次発売します。
価格と発売日
品名 | 品番 ※1 | 税込価格(本体価格) | 発売日 |
---|---|---|---|
ヤマハ クラシックギター グランドコンサート シリーズ |
GC12S | 89,250円(85,000円) | 9月1日(土) |
GC12C | |||
GC22S | 105,000円(100,000円) | 9月1日(土) | |
GC22C | |||
GC32S | 210,000円(200,000円) | 10月1日(月) | |
GC32C | |||
GC42S | 472,500円(450,000円) | 10月1日(月) | |
GC42C | |||
ヤマハ クラシックギター グランドコンサート カスタム |
GC82S ※2 | 1,207,500円(1,150,000円) | 9月1日(土) 受注開始 |
GC82C ※2 |
◎初年度販売予定数:合計500本
※1 品番の末尾は表板の材を表し、Sはスプルース(松)、Cはシダー(杉)を表しています。
※2 GC82S、GC82Cは受注生産品です。
製品の概要
当社は、1966年から手工ギターの研究開発をスタート、現代におけるクラシックギターの基本形となったスペイン伝統の製法の技術指導をベースに、正統派スペイン流儀に基づいた製法と音との研究を重ねながら、ヤマハ独自の個性あるサウンドを追求してきました。
◇
今回発売するグランドコンサートシリーズ『GCシリーズ』は、半世紀にわたる研究と技術の蓄積により、ヤマハならではのサウンドを追求し、鳴りの良さと美しい音色を実現したものです。従来からの特長である低音から高音までバランスの良い響きと透明感ある明るい音色に加え、細部にわたる設計の見直しと厳選された木材の使用、高度な技術による丁寧な作りにより、豊かな音量と音の立ち上がりが良い、明るく美しい音色を実現しました。最高級手工ギター“グランドコンサートカスタム”としては29年ぶり、グランドコンサートシリーズとしては11年ぶりの新モデルとなります。
詳細は以下の通りです。
主な特長
1.鳴りの良さと美しい音色を追求
美しい音色に加え、豊かな音量と立ち上がりを得るために、さまざまな改良を重ねました。
表板は、最適な厚みを研究し、大きな音量と立ち上がりの良い明るいサウンドが得られるようになりました。低音から高音までバランスよく鳴るよう、響棒配置も新たに設計しています。また、下駒やネック背面の塗装は、塗膜を従来の約半分の薄さにすることで、ギター全体に豊かな振動エネルギーを伝達し、演奏性も向上しました。さらに、下駒枕や溝の加工精度を高めたことにより、振動伝達のロスを軽減し、音の立ち上がりが向上しました。いずれも、当社ならではの研究の蓄積と、熟練の職人からの技能伝承および改良によるものです。
2.伝統を継承しつつシンプルで上品なデザイン
響穴や下駒は、当社伝統の象嵌の図柄を継承しつつ、明るいイメージのデザインとしました。また、『GC12/22/32/42』のヘッド形状は、シンプルで上品な新デザインとしました。
『GC82S』 『GC82C』 『GC42/32』 『GC22/12』
3.演奏者の要求に応える幅広いラインアップ
『GC12S/12C』『GC22S/22C』は、いずれも側板・裏板に単板を用いたオールソリッドモデルです。『GC22S/22C』は、ローズウッドならではの豊かで深みのある音が特長で、クラシックギターを本格的に取り組みたい方の最初の1本としてふさわしいモデルです。『GC12S/12C』では側板・裏板にマホガニーを用いて軽快な音を実現しており、幅広いジャンルを弾き、新しいサウンドキャラクターを求める方におすすめです。
『GC32S/32C』は、グレードの高い材を用い、手工ギターの丁寧な仕上げを施した、クラシックギター経験者の要求に応える音の艶と深みを持ったモデルです。
『GC42S/42C』は、側板・裏板にマダガスカルローズを採用し、表板がスプルースの『GC42S』と杉の『GC42C』とでそれぞれの特性に合わせ響棒配置を見直しています。太く伸びやかで潤いのある音が特長で、表現力の高い演奏を可能にします。
『GC82S/82C』は、“グランドコンサートカスタム”の名にふさわしい当社の技術の全てを注ぎ込んだモデルです。『GC82S』は、スペインの製作家サントス・エルナンデスやドイツの製作家ハウザーⅠ世による音色を参考に新しいサウンドを追求したモデルです。豊かな低音と明るい高音が特長で、抜群の遠達性を実現しています。『GC82C』は、スペインの製作家マヌエル・ラミレスの音を参考にオリジナルサウンドを実現したモデルです。甘く明るく柔らかい音色が特長で、豊かな音量と優れたレスポンスを実現しています。
主な仕様
グランドコンサートシリーズ
品番 | GC12S GC12C |
GC22S GC22C |
GC32S GC32C |
GC42S GC42C |
---|---|---|---|---|
表板 | GC12S: スプルース単板 GC12C: 米杉単板 |
GC22S: スプルース単板 GC22C: 米杉単板 |
GC32S: スプルース単板 GC32C: 米杉単板 |
GC42S: スプルース単板 GC42C: 米杉単板 |
側・裏板 | マホガニー単板 | ローズウッド単板 | ローズウッド単板 | マダガスカルローズ単板 |
ネック材 | マホガニー | マホガニー | マホガニー | マホガニー |
指板材 | 黒檀 | 黒檀 | 黒檀 | 黒檀 |
指板幅 | 52mm-62mm | 52mm-62mm | 52mm-62mm | 52mm-62mm |
下駒 | ローズウッド | ローズウッド | インドローズ | インドローズ |
糸巻 | YTM-81 | YTM-81 | YTM-81 | YTM-81 |
胴深さ | 94-100mm | 94-100mm | 94-100mm | 94-100mm |
弦長 | 650mm | 650mm | 650mm | 650mm |
塗装 | グロス仕上 | グロス仕上 | グロス仕上 | グロス仕上 |
ケース | セミハードケース | セミハードケース | セミハードケース | セミハードケース |
グランドコンサートカスタム
品番 | GC82S | GC82C |
---|---|---|
表板 | ドイツ松単板 | 米杉単板 |
側・裏板 | マダガスカルローズ単板 | マダガスカルローズ単板 |
ネック材 | セドロ | セドロ |
指板材 | 黒檀 | 黒檀 |
指板幅 | 52.5mm-62mm | 52.5mm-62mm |
下駒 | マダガスカルローズ | マダガスカルローズ |
糸巻 | 35G510QC-M | 35G510QC-M |
胴深さ | 93-101mm | 94-99mm |
弦長 | 650mm | 650mm |
塗装 | セラック塗装 | セラック塗装 |
ケース | ハードケース | ハードケース |
※文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
この件に関するお問い合わせ先
■報道関係の方のお問い合わせ先
- ヤマハ株式会社
- 広報部 宣伝・ウェブコミュニケーショングループ 担当:木崎
〒108-8568 東京都港区高輪 2-17-11
TEL:03-5488-6605
FAX:03-5488-5063
■一般の方のお問い合わせ先
- ヤマハ株式会社
- お客様コミュニケーションセンター 管弦打楽器ご相談窓口
〒430-8650 静岡県浜松市中区中沢町10-1
TEL:053-411-4744
※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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