2012年11月1日 [ネットワーク・情報機器]
ヤマハルーター・ファイアウォールと連携して多様な監視・管理・設定変更が可能な
ヤマハ スマートL2スイッチ
『SWX2200-8PoE』
- 2013年4月発売開始 -
ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、2011年2月に発売したスマートL2スイッチ「SWX2200シリーズ」に、あらたにLANケーブルにより給電する技術、PoEに対応した『SWX2200-8PoE』をラインナップに追加し、2013年4月から発売します。
価格と発売日
品名 | 品番 | 希望小売価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|
スマートL2スイッチ | SWX2200-8PoE | オープン価格 | 2013年4月 |
◎初年度販売計画台数:8,000台
製品の概要
ヤマハ株式会社は、1995年にルーター市場に参入して以来、中小規模ネットワーク・SOHOを中心とした多くの企業に導入いただき、2012年3月末には累計出荷台数220万台を達成しました。また、2011年2月にはスイッチ市場に参入し、ヤマハルーター・ファイアウォール(以下、ヤマハルーター)※3と連携することでネットワークの設定・保守・管理などの負担を低減する機能を有したギガビット対応のスマートL2スイッチ「SWX2200-24G」「SWX2200-8G」(以下、「SWX2200シリーズ」)を発売しました。さらに近年のタブレットPCやスマートフォンの普及による無線LAN利用の急速な増加にあわせて、あらたに無線LANアクセスポイント「WLX302」(以下、「WLX302」)を2013年3月に発売して、無線LAN市場にも参入する予定です。
そして今回発表するスマートL2スイッチ『SWX2200-8PoE』は、無線LAN利用の増加にあわせて需要が拡大しているPoE対応のスイッチ製品で、「WLX302」と組み合わせることで無線LAN環境構築の利便性を向上することが可能です。
スマートL2スイッチ『SWX2200-8PoE』は、8ポート全てギガビットイーサネットインタフェースを搭載しており、一部のポートは、IEEE802.3at(PoE Plus)と呼ばれる最大30Wまでの高出力給電規格に対応しています。これにより消費電力の大きい無線LANアクセスポイントやネットワークカメラなどに給電可能です。また、発売中の「SWX2200シリーズ」同様、スイッチ制御機能を搭載したヤマハルーターのGUI画面上から『SWX2200-8PoE』の設定や状態確認が可能です。
今後はルーターを核として、有線LANと無線LANを統合的に管理できるソリューションを展開していきます。
主な特長
- IEEE 802.3at (PoE Plus)に準拠した高出力給電
- ヤマハルーターによる集中管理
- セーフティー機能
1. IEEE 802.3at(PoE Plus)に準拠した高出力給電
『SWX2200-8PoE』は、業務用オーディオ機器で培った自社設計技術により、150Wクラスの高出力電源を搭載し、大容量の給電時でも高効率で安定した動作が可能です。また、『SWX2200-8PoE』は省エネ法の基準をクリアしています。
『SWX2200-8PoE』の 1, 3, 5, 7の各ポートは、高出力給電が可能なPoE規格であるIEEE802.3at(PoE Plus)に準拠しており、1ポートあたり30Wまでの給電が可能。これにより、多機能化で消費電力が大きくなった無線LANアクセスポイントやネットワークカメラなどに給電することが可能です。2, 4, 6, 8の各ポートは、15.4Wの給電が可能なIEEE802.3afに準拠しています。加えて、PoE受電機能を持つ「WLX302」とセットで使用すれば、『SWX2200-8PoE』のPoE給電機能により「WLX302」側の電源配線が不要となり、壁や天井などへ「WLX302」を容易に設置できます。また、全ポートをギガビット対応しており、ネットワークカメラやIP電話などが接続された大容量データが発生する環境でも高速なデータ転送が可能です。
2. ヤマハルーターによる集中管理
発売中の「SWX2200シリーズ」同様、『SWX2200-8PoE』はスイッチ制御機能を搭載したヤマハルーターとLANケーブルで接続するだけで、ヤマハルーターのGUI画面から各種設定や状態確認が可能です。ヤマハルーター配下の『SWX2200-8PoE』の各ポートのリンク状態・接続速度・給電状態・PoE供給電力量の表示や、さらにはVLANなどの各種設定まで行えるので、ネットワーク管理者は現場に行くことなくネットワークの管理が可能となります。また、あらかじめスイッチ制御機能を搭載したヤマハルーターに『SWX2200-8PoE』の設定内容が保存されるため、『SWX2200-8PoE』を決められたポートに接続すれば、自動的にヤマハルーターに保存された設定を反映させることができ、導入・設置の負荷を軽減することも可能です。
SWX2200-8PoEとヤマハルーター・WLX302の利用イメージ
3. セーフティー機能
『SWX2200-8PoE』は、冷却ファンを2基と温度センサーを搭載しており、ファンの動作状況や内部温度を常に監視しており、ファンの静音制御を行ったり、ファン・温度・給電の異常を検知した場合には給電を停止します。『SWX2200-8PoE』の動作状況は正面のランプで確認することができます。なお、冷却ファンは前面から吸気し、背面に排気する構造を採用しています。
その他機能・オプションなど
豊富な管理機能
『SWX2200-8PoE』は、スイッチ制御機能を搭載したヤマハルーターのGUIを利用した管理だけではなく、ヤマハルーターのSNMP機能やコンソールコマンドを利用した管理も可能です。例えば、汎用のSNMPマネージャーで、ヤマハルーターを介して『SWX2200-8PoE』のポート状態を取得したり、変化に応じたトラップを受けられます。
コンソールコマンドとヤマハルーターのLuaスクリプト機能やカスタムGUI機能を活用すると、個別環境にカスタマイズしたネットワーク管理ができます。例えば、『SWX2200-8PoE』のポートのリンクダウンが発生した時に管理者にメールで通知することができます。ポートシャットダウン、QoS、ループ検出、給電制御、省エネ機能、ポートミラーリングなどを利用して、従来のL2スイッチでは行えなかった幅広く柔軟な管理と制御を、ヤマハルーターと連携して実現することができます。
消費電力に応じた給電方法
SWX2200-PoEのポート配置
『SWX2200-8PoE』は供給電力を縦に並んだ2ポート(1と2、3と4、5と6、7と8)毎に区切って管理します。例えば、Class4(30W)に分類される機器を上段のポートに接続した場合、直下のポートからは給電できません。その際先に下段ポートから給電されていた場合でも、上段ポートの給電を優先するため、下段ポートの給電は停止します。Class3(15.4W)以下の機器であれば、上段/下段の両ポートから給電が可能となり、全8ポートより給電が可能です。
『SWX2200-8PoE』で利用可能なオプション
品名 | 品番 | 希望小売価格<税込> | 発売時期 |
---|---|---|---|
ラックマウントキット | YMO-RACK1U | 18,900円 (本体価格18,000円) |
発売中 |
ウォールマウントキット | YWK-1200C | 18,900円 (本体価格18,000円) |
2013年2月発売予定 |
- ※1 スイッチ:スイッチングハブともいわれるネットワークの中継装置。主にルーターの配下で複数のPC等を接続するために使用される。
- ※2 PoE:LANケーブルを使って電力を供給する技術。
- ※3 2013年4月時点での対応機種は「RTX1200」のみの予定です。
以後「RTX810」「NVR500」「FWX120」が、順次バージョンアップにて『SWX2200-8PoE』との連携に対応する予定です。
仕様
赤字は差分点です。
品番 | SWX2200-8PoE | 参考】 SWX2200-8G | |
---|---|---|---|
JANコード | 49 60693 23708 3 | 49 60693 23505 8 | |
10/100/1000BASE-Tポート数 | 8 | 8 | |
PoE給電可能ポート | 8 (ポート1,3,5,7はIEEE802.3at準拠、ポート2,4,6,8はIEEE802.3af準拠) | - | |
給電方式 | Alternative A (データ線1,2,3,6利用) | - | |
オートネゴシエーション | ○ | ○ | |
MDI/MDI-X自動切替 | ○ | ○ | |
スイッチング容量 | 20Gbit/s | 20Gbit/s | |
転送能力 | 11.9Mpps | 11.9Mpps | |
最大MACアドレス登録数 | 8,192 | 8,192 | |
フレームバッファー | 176KB | 176KB | |
ポートVLAN | ○ | ○ | |
タグVLAN(IEEE802.1Q) | ○ | ○ | |
最大VLAN数 | 256(VLAN ID 1~4,094) | 256(VLAN ID 1~4,094) | |
フロー制御 | IEEE802.3x(全二重)、バックプレッシャー(半二重) | IEEE802.3x(全二重)、バックプレッシャー(半二重) | |
サポート機能 | マルチプルVLAN、ポートQoS、ループ検出、ポートミラーリング、ポートシャットダウン、リンクスピードダウンシフト、パケットカウンタ、省電力モード | マルチプルVLAN、ポートQoS、ループ検出、ポートミラーリング、ポートシャットダウン、リンクスピードダウンシフト、パケットカウンタ、省電力モード | |
スイッチ制御機能(※1) | ルーターからの自動初期設定、ルーターのGUI/コマンドからの管理制御、ネットワーク構成表示、VLAN一括設定、ホスト検索、ルーターのSNMP経由の管理、スナップショット機能、冗長化機能 | ルーターからの自動初期設定、ルーターのGUI/コマンドからの管理制御、ネットワーク構成表示、VLAN一括設定、ホスト検索、ルーターのSNMP経由の管理 (スナップショット機能、冗長化機能を搭載予定) |
|
動作環境条件 | 周囲温度 0~40℃、周囲湿度 15~80%(結露しないこと) | 周囲温度 0~40℃、周囲湿度 15~80%(結露しないこと) | |
電源 | AC100V(50/60Hz)、電源内蔵(電源スイッチなし)、平行2極プラグ、電源インレット(電源抜け防止金具付) | AC100V(50/60Hz)、電源内蔵(電源スイッチなし)、平行2極プラグ、電源インレット(電源抜け防止金具付) | |
最大消費電力(皮相電力)、 最大消費電流、発熱量 |
155W(160VA)、1.6A、558kJ/h | 7W(13VA)、0.13A、25.2kJ/h | |
最大給電能力 (1ポートあたり) | 30W | - | |
最大給電能力 (装置全体) | 123.2W | - | |
筐体 | 金属筐体 | 金属筐体、ファンレス | |
電波障害規格、環境負荷物質管理 | VCCI クラスA、RoHS対応、省エネ法準拠 | VCCI クラスA、RoHS対応、省エネ法準拠 | |
外形寸法 | 220(W)×44(H)(脚部を含む)×294(D)(突起物を除く)mm | 220(W)×44(H)(脚部を含む)×118(D)(突起物を除く)mm | |
質量(付属品含まず)) | 2.1kg | 950g | |
状態表示ランプ(前面) | POWER、MODE×4、PORT×8(PORTランプは、MODEボタンによりLINK/ACT、SPEED、DUPLEX、STATUS、PoE SETTING、PoE STATE、PoE SUPPLY、TEMPを切替えて表示) | POWER、MODE×2、PORT×8(PORTランプは、MODEボタンによりLINK/ACT、SPEED、DUPLEX、STATUSを切替えて表示) | |
付属品 | 電源ケーブル、電源抜け防止金具、取扱説明書(保証書含) | 電源ケーブル、電源抜け防止金具、取扱説明書(保証書含) | |
オプション | 19インチラックマウント(トレイ型)キット、ウォールマウントキット | 19インチラックマウント(トレイ型)キット、ウォールマウントキット、マグネットキット | |
設定手段 | スイッチ制御機能を搭載したヤマハルーター(※2)のGUI/コマンド)を使用した設定、PCアプリケーションを使用した設定 | スイッチ制御機能を搭載したヤマハルーター(※2)のGUI/コマンド)を使用した設定、PCアプリケーションを使用した設定 | |
省エネ法表示事項(※3) | エネルギー消費効率(W/(Gbit/s)) | C区分 1.3 (省エネ法対象外)(※4) |
C区分 0.8 |
最大実効伝送速度(Gbit/s) | 8.0(※4) | 8.0 | |
測定時ポート速度/ポート数 | 1Gbit/s:8(※4) | 1Gbit/s: 8 |
- (※1) スイッチ制御機能を搭載するヤマハルーターが別途必要です。
- (※2) 2013年4月時点での対応機種は「RTX1200」のみです。「RTX810」「NVR500」「FWX120」が順次バージョンアップにて対応する予定です。
- (※3) 「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づくスイッチのエネルギー消費効率です。
- (※4) 試作品での測定値のため製品版では異なる場合があります。
- *文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
- *2012年11月現在の情報です。仕様および機能の名称は予告無く変更することがあります。
この件に関するお問い合わせ先
■報道関係の方のお問い合わせ先
- ヤマハ株式会社
- 広報部 宣伝・ウェブコミュニケーショングループ 窪井、千葉
〒108-8568 東京都港区高輪 2-17-11
TEL:03-5488-6605
FAX:03-5488-5063
■一般の方のお問い合わせ先
- ヤマハ株式会社
- ヤマハルーターお客様ご相談センター
〒430-8650 静岡県浜松市中区中沢町10-1
TEL:03-5651-1330
FAX:053-460-3489
ホームページURL
http://jp.yamaha.com/products/network/
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/
※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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