ニュースリリース

2012年11月2日 [ 管弦打楽器]

学校の吹奏楽部から趣味層、休眠層、“はじめてさん”まで幅広く対応

吹きやすさ、親しみやすさを追求した普及モデルの管楽器

ヤマハ管楽器『スタンダードシリーズ』

− トランペット、クラリネット、アルト/テナーサクソフォン12品番、11月7日(水)発売 −
− これから楽器を始めたい人向けのプロモーション“はじめてさん”も同時展開 −

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ヤマハ管楽器『スタンダードシリーズ』

ヤマハ管楽器『スタンダードシリーズ』

 ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、管楽器の新製品として、初心者や趣味層をターゲットにした『スタンダードシリーズ』(トランペット6品番、クラリネット1品番、アルトサクソフォン3品番、テナーサクソフォン2品番)を、11月7日(水)から発売します。また、これから楽器を始めたいと考えている人に、さまざまな情報や楽器に触れていただけるような機会を提供するプロモーション活動“はじめてさん”も同時に開始します。

価格と発売日

シリーズ名 品名 品番 税込価格(本体価格) 発売日
ヤマハ管楽器
スタンダードシリーズ
トランペット YTR-2330 63,000円(60,000円) 11月7日(水)
YTR-2330S 70,350円(67,000円)
YTR-3335 78,750円(75,000円)
YTR-3335S 89,250円(85,000円)
YTR-4335GⅡ 116,550円(111,000円)
YTR-4335GSⅡ 129,150円(123,000円)
クラリネット YCL-255 87,150円(83,000円)
アルト
サクソフォン
YAS-280 118,650円(113,000円)
YAS-380 152,250円(145,000円)
YAS-480 199,500円(190,000円)
テナー
サクソフォン
YTS-380 173,250円(165,000円)
YTS-480 241,500円(230,000円)
  • ◎初年度販売予定数:合計12,000本

製品の概要

 当社は、1966年にヤマハブランドの管楽器一号機としてトランペット「YTR-1」を発売し、以来、国内外のトッププレイヤーとの対話を重ね、技術革新やノウハウを蓄積してきました。現在では数多くのカテゴリで、ヤマハブランドの管楽器を全世界に送り出しています。
 日本国内では、早くから学校の吹奏楽部を中心に管楽器の普及を図り、併せてプロの演奏者にも使用されるハイクラスのモデルも多数販売してきました。ハイクラスモデルは世界中にある研究開発拠点において、アーティストの意見を反映しながら開発を進めており、ジャズサクソフォン奏者のフィル・ウッズ氏やロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団など、世界でもトップクラスの奏者からも高い評価を得ています。

 今回発売する『スタンダードシリーズ』は、このようなこだわりや開発理念を受け継いだモデルです。ボリュームゾーンである初心者向け管楽器を一新し、より演奏しやすく親しみやすい管楽器のラインアップを揃えることで、「ヤマハ管楽器」のイメージの向上とさらなる普及を目指します。
 新モデルはトランペット6品番、クラリネット1品番、アルトサクソフォン3品番、テナーサクソフォン2品番で、現行モデルをベースに、演奏しやすさ、耐久性、デザイン性を向上させています。その結果、いずれのモデルも学校の吹奏楽部に加え、趣味層の演奏者、過去に演奏していた休眠層、管楽器初心者の“はじめてさん”まで、幅広く対応しています。

 管楽器には根強い人気がありますが、特に2004年公開の映画「スウィングガールズ」以来注目が集まり、当社が全国に展開している「ヤマハ大人の音楽レッスン」の管楽器クラスの生徒数も増加傾向にあります。
 一方、元吹奏楽部員を中心とした主婦層が、主婦同士や子ども連れで演奏を楽しむ「ママさんブラス」も、流行の兆しを見せています。さらに当社などが主催する管楽器イベント「ブラス・ジャンボリー」や、サクソフォンキャンプ、フルートキャンプなどの各種管楽器イベントも、数多くの参加者を集めています。
 こうしたことから、当社では管楽器にはまだまだ潜在ニーズがあると考え、このたびのラインアップ一新に至ったものです。当シリーズの製造は、すべて当社の国内工場で行います。また、特約店による修理対応などしっかりとしたアフターサービスを用意しており、安心して長くお使いいただける体制を整えています。

 なお、当社では『スタンダードシリーズ』の発売に伴い、管楽器にあこがれを持つ初心者を対象にした「“はじめてさん”プロモーション」を展開します。全ての情報を集約したポータルサイト“はじめてさんの管楽器ガイド”を展開するほか、当社特約店で気軽に楽器に触れられる「はじめてさんの店」施策や、初心者向け説明会、体験会などを積極的に開催していく予定です。

 詳細は以下の通りです。

主な特長

1.「初心者にやさしい」を追求した設計

初心者が余計な負担を感じず、「長く、楽しく演奏できる」ことを追求したモデルです。初めて楽器に触れる方でも正しい演奏が行えるよう、「音の出しやすさ」「音程の正確さ」「演奏のしやすさ(持ちやすさと楽器の支えやすさ)」を第一に考え、設計しています。

2.高級品番譲りの機能

プロ演奏者も使用する高級品番の持つプロフェッショナルな機能を引き継いでいます。そのため、演奏を続けていく中での上級モデルへの持ち替えも容易です。

3.高いコストパフォーマンス

国内自社工場において、一貫した厳しい品質管理の下に生産。本格的な機能、均一で高い品質を維持しながら、お求めやすい価格設定としています。

各製品の新たな改良点

 『スタンダードシリーズ』は、管楽器としてのベーシックな設計は変わらないものの、現行製品をベースにしながら、細部で改良を加えています。改良点は以下の通りです。

●トランペット

トランペット

ベルを軽量化したことにより、楽器保持時のバランスが向上し、素直な吹奏感を実現しています。またピストンの素材の配合を見直し、耐久性、音色を向上させました。

●クラリネット

クラリネット

手の大きさに合わせて持てるように、可動式指掛を採用しました。成長に合わせて位置を変えることで、長期間にわたる使用が可能になりました。またストラップリングを新設、楽器を支えやすくしました。

●アルト/テナーサクソフォン

アルト/テナーサクソフォン

ネックレシーバーの形状を改良、ネジがたわみにくくなり、耐久性/強度が向上しました(YAS-280/380、YTS-380のみ)。また上位機種で採用している、伝統工芸の域に達したヤマハ自慢の手彫り彫刻を採用しました(YAS-480、YTS-480のみ)。

管楽器“はじめてさん”プロモーションについて

ロゴ

 当社では、今回の管楽器『スタンダードシリーズ』の発売に伴い、管楽器演奏の経験がなく、楽器店に足を運んだこともないけれど、これから管楽器に挑戦してみたいという“管楽器あこがれ層”を想定し、それらの潜在層に向けたプロモーション活動“はじめてさん”を開始します。
 これは、管楽器が敷居の高いものではなく、気軽に楽器店に足を運んでほしい、という当社の思いを“はじめてさん”に伝え、管楽器購入者をサポートしようとするものです。
 対象は今回発売するトランペット、クラリネット、サクソフォンにフルートを加えたもので、それぞれのテーマカラーを決めたロゴを展開します。

ロゴ

また、同時に以下のようなプロモーションを展開します。

1.ポータルサイトの展開

主に女性をターゲットに、『スタンダードシリーズ』の窓口となるポータルサイトを新設します。管楽器への興味喚起を目的としたサイトで、「あなたの管楽器診断」「いろんな疑問を解決 おしえて!はじめてさん」といったコンテンツや商品紹介、店舗検索などの内容を展開します。

http://jp.yamaha.com/winds-start/

2.“はじめてさん”向け制作物

マニュアルやDVDなど、“はじめてさん”に向けた、さまざまな制作物を用意しました。演奏の仕方だけでなく、「楽器の取り出し方」「演奏を開始するまでの準備」といった演奏前の情報から、コンサート演奏など、将来のあこがれを想起させるようなコンテンツまで盛り込んでいます。

3.“はじめてさん”キャンペーン/イベント

当社特約店での初心者向け説明会や、実際に管楽器に触れていただく体験イベントなどの開催を予定しています。当社ではこのようなイベントを積極的に展開し、“はじめてさん”が楽器に触れられる機会をできるだけ多く提供したいと考えています。

開発の背景

 日本では、1950年頃から日本全国で吹奏楽クラブが活発化し、1970年代には、小学校での管楽器を使った「鼓笛隊」が全盛期を迎えました。
 以後学校の「吹奏楽部」はクラブ活動の“定番”となり、当社調べで2011年の吹奏楽部とその部員は中学校・高校で1万校・45万人を数え、ほかには職場一般の700団体が吹奏楽コンクールに参加しています。
 こうしたことから“管楽器人口”を推計していくと、現役の「吹奏楽団員」は約55万人、過去経験者を積算すると約500万人となります。合計は約550万人で、実に日本人の25人に1人が管楽器経験者ということになります。

 現役を退いた「休眠層」の一部も現在管楽器の演奏を楽しんでいます。管楽器経験者による「ママさんブラス」(子ども連れで参加、平日午前中活動)が流行しており、“子どもを持つお母さんの社交場”のレベルを超えた素晴らしい活動を行う団体も数多く存在しています。
 当社などが毎年主催している、一般の吹奏楽ファン参加型管楽器イベント「ブラス・ジャンボリー」も人気を集めており、気軽に参加できるイベントとして年々参加者が増加しています。そのほか、当社ではヤマハリゾートつま恋で各種管楽器のキャンプを開催するなど、管楽器プレイヤーのためのイベントも充実させています。

 一方当社の「ヤマハ大人の音楽レッスン」では各種管楽器の教室を全国で随時開講しています。前述のように2004年の映画「スウィングガールズ」の公開以来、管楽器教室の生徒は増加し、現在では約25,000人前後で安定して推移しています。現在では、ウインドアンサンブルなど大勢でアンサンブルを楽しむコースも人気を集めています。
 またネット上で楽器のレッスンが受けられる「ヤマハ ミュージック レッスン オンライン」でも各種管楽器のレッスンを展開しており、安定した人気となっています。

<ご参考>当社が展開している管楽器レッスンについて

 当社では、講師がレッスンを行う「ヤマハ大人の音楽レッスン」や、オンラインを利用して、自宅などにいながらにして一人で楽器のレッスンが行える「ヤマハ ミュージック レッスン オンライン」を幅広く展開しています。ここでは、管楽器のレッスン内容をご紹介します。

○ヤマハ大人の音楽レッスン

・トランペット、クラリネット、サクソフォン、フルート、トロンボーン

サポート音源をバックにオリジナルテキストとレパートリーを使用した、楽しいレッスンです。ヤマハのライセンスを持つ講師が丁寧にレッスンしますので、経験者はもちろん、初めて管楽器に触れる方でも安心してレッスンを始めていただけます。

・ウインドアンサンブル

フルート・サクソフォン・トランペット・クラリネットの経験者を対象にしたアンサンブルセミナーです。受講生同士のコミュニケーションも図れます。

・“私の時間”はじめての3ヵ月コース(トランペット、クラリネット、サクソフォン、フルート)

音楽・楽器初心者を対象に、無理のないペースで「ゆったりレッスン」で音楽を十分に楽しんでいただくコースです。レッスン会場の楽器でレッスンする“手ぶらレッスン”、月2~3回、午前から午後5時までに終了する“昼間のレッスン”、比較的低額なレッスン料金などが特長です。

  • ※「ヤマハ大人の音楽レッスン」は全国1400会場で展開していますが、展開コースは各会場で異なります。詳細はウェブサイトをご参照ください。

○ヤマハ ミュージック レッスン オンライン

・基礎コース(サクソフォン、フルート、トランペット、クラリネット)

徐々に音域を広げ、ゆったりしたペースで基本奏法を習得していくコースです。

・eセミナー

音楽の幅を広げ、スキルアップを目的としたこだわり派向けのスペシャルレッスンです。

例)「初めてのジャズ アルトサックス」
いつかは憧れのジャズをカッコ良く演奏してみたい!という、アルトサクソフォン経験者向けの講座です。
「Big Band For Sax」
サクソフォン奏者のためのビッグバンドをとことん楽しむ講座です。

ヤマハ管楽器『スタンダードシリーズ』 トランペット『YTR-4335GSⅡ』 税込価格=129,150円

ヤマハ管楽器『スタンダードシリーズ』
トランペット『YTR-4335GSⅡ』 税込価格=129,150円

ヤマハ管楽器『スタンダードシリーズ』 クラリネット『YCL-255』 税込価格=87,150円

ヤマハ管楽器『スタンダードシリーズ』
クラリネット『YCL-255』 税込価格=87,150円

ヤマハ管楽器『スタンダードシリーズ』 アルトサクソフォン『YAS-480』 税込価格=199,500円

ヤマハ管楽器『スタンダードシリーズ』
アルトサクソフォン『YAS-480』 税込価格=199,500円

ヤマハ管楽器『スタンダードシリーズ』 テナーサクソフォン『YTS-480』 税込価格=241,500円

ヤマハ管楽器『スタンダードシリーズ』
テナーサクソフォン『YTS-480』 税込価格=241,500円

文中の商品名、社名等は当社の商標または登録商標です。

この件に関するお問い合わせ先

■報道関係の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
広報部 宣伝・ウェブコミュニケーショングループ 担当:橋本
〒108-8568 東京都港区高輪2-17-11
TEL:03-5488-6605
FAX:03-5488-5063

■一般の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
お客様コミュニケーションセンター 管弦打楽器ご相談窓口
〒430-8650 静岡県浜松市中区中沢町10-1
TEL:053-411-4744

※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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