ニュースリリース

2012年11月14日 [プロオーディオ]

レコーディングや映画・番組制作などのワークフローと完成度を飛躍的に向上

ポストプロダクションにおける次世代システムソリューション

ヤマハ アドバンスト・プロダクション・システム
Nuage

- スタインバーグのソフトウエアとヤマハのハードウェアの高度な融合、2013年春発売 -

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ヤマハ アドバンスト・プロダクション・システム 『Nuage』 2013年春発売予定 (写真は使用イメージ)

ヤマハ アドバンスト・プロダクション・システム
『Nuage』
2013年春発売予定
(写真は使用イメージ)

※関連製品画像はページの最後をご参照ください

 ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、プロフェッショナルオーディオ機器の新製品として、ポストプロダクション等の業務制作市場向け音響システム、ヤマハ アドバンスト・プロダクション・システム『Nuage(ヌアージュ)』を2013年春に発売します。
 なお、本製品は、11月14日(水)から16日(金)まで千葉・幕張メッセで開催される2012年国際放送機器展「Inter BEE 2012」に出展します。(ヤマハブース:ホール4-4410)

価格と発売日

品名 品番 価格 発売日
コントロール
サーフェス
NUAGE MASTER(Ncs500-CT) オープンプライス 2013年春
NUAGE FADER(Ncs500-FD) オープンプライス
ワークスペース
ユニット
NUAGE WORKSPACE LARGE(Nws500-LG) オープンプライス
NUAGE WORKSPACE SMALL(Nws500-SM) オープンプライス
オーディオ
インターフェース
NUAGE I/O 16D(Nio500-D16) オープンプライス
NUAGE I/O 8A8D(Nio500-A8D8) オープンプライス
NUAGE I/O 16A(Nio500-A16) オープンプライス
オーディオ
インターフェースカード
DANTE ACCELERATOR(AIC128-D) オープンプライス

製品の概要

 このたび発売するアドバンスト・プロダクション・システム『Nuage』は、映画、ドラマ、テレビ番組などの音に関するあらゆる作業、ポストプロダクション現場におけるさまざまな課題を解決すべく、当社のデジタルミキサー技術とスタインバーグ社のネイティブプロセッシング技術を融合させた業務制作の次世代型システムソリューションです。
 自由度の高い拡張可能なコンポーネント、複数DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の切替え制御、ネットワーク・オーディオによる自由なシステム設計などにより、さまざまなアプリケーションでの理想を具体化し、ポストプロダクションの現場における多くの課題を解決することにより、ワークフローが飛躍的に向上し作品の完成度を高める環境を提供します。

 詳細は以下の通りです。

主な特長

1.ヤマハとスタインバーグによる業務制作の次世代型システムソリューション

『Nuage』は、専用のDSPカードを必要としないネイティブプロセッシング技術による音質クオリティの高さや生産性を高め創造性を引き出す編集機能などで定評のあるスタインバーグ社のDAWソフトウエア「Nuendo」と、高い信頼性と直感的な操作性が評価されてきたデジタルミキサーをはじめとする当社のハードウェアとが融合した、次世代型のシステムソリューションです。音楽録音、映画、ドラマ、テレビ番組の制作など、大規模MAスタジオや録音スタジオから小規模プロジェクトスタジオまで、さまざまなアプリケーションでの要求に応えます。

2.システム構築の自由度を高めるモジュラーアーキテクチャー

『Nuage』のシステムは、DAWソフトウェア「Nuendo 6」を核として、コントロールサーフェス『Nuage Master』『Nuage Fader』、オーディオインターフェース『Nuage I/O』、ワークスペースユニット『Nuage Workspace』などのコンポーネントから構成されます。Audinate社の「Dante」ネットワークシステムの採用により、『Nuage』のコンポーネントの組み合わせだけでなく、デジタルミキシングコンソール「CLシリーズ」やI/Oラック「Rioシリーズ」などとの組み合わせなど、柔軟なシステム拡張性も確保しています。

3.直感的な操作を可能にするコントロールサーフェス『Nuage Master』『Nuage Fader』

コントロールサーフェス『Nuage Master』『Nuage Fader』は、「Nuendo」の柔軟な編集機能を引き出し、あたかも「Nuendo」を直接操作しているかのような直感的な操作を可能にします。液晶モニターを活用したエクステンシブコンソールビュー、液晶タッチパネル(『Nuage Master』)、タッチスライダー(『Nuage Fader』)の採用により、快適な操作が可能です。『Nuage Master』1台につき最大3台までの『Nuage Fader』の使用が可能で、それぞれ単体での使用も可能です。
また、システムの一体感を高める2種類のワークスペースユニット『Nuage Workspace Large』『Nuage Workspace Small』を用意しており、『Nuage Master』『Nuage Fader』に加えてサラウンドパンナーやキーボード、マウスなどを効率よく配置しておくことができます。

『Nuage Fader』

『Nuage Fader』

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『Nuage Master』

『Nuage Master』

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4.最高192kHz対応の高音質オーディオインターフェース『Nuage I/O』

オーディオインターフェース『Nuage I/O』は、最高192kHzプロセッシングによる圧倒的な高音質を実現します。16 AES/EBUのデジタル入出力を備えた『Nuage I/O 16D』、8 AES/EBUのデジタル入出力と8アナログ入出力を備えた『Nuage I/O 8A8D』、16アナログ入出力を備えた『Nuage I/O 16A』の3種類を用意しており、最大8台までのカスケード接続が可能です。ストレスない録音のためにゼロレイテンシーモニタリングを実現しており、「Dante」ネットワークシステムの採用により、セットアップも簡単に可能です。
コンピューターを「Dante」ネットワークに接続するためのPCIeオーディオインターフェースカード『Dante Accelerator』も用意しています。Mac(Core Audio)またはWindows(ASIO)に対応しており、ラウンドトリップで約3msの低レイテンシーを実現しているだけでなく、セカンダリーポート採用による二重化が可能(2013年対応予定)など、高い信頼性も確保しています。

『Nuage I/O 8A8D』

『Nuage I/O 8A8D』

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『Dante Accelerator』

『Dante Accelerator』

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開発の背景

 当社は、1987年に初のデジタルミキサー「DMP7」を発売以来、幅広い分野におけるデジタルミキサーの普及を牽引してきました。1991年には主なデジタルマルチトラックレコーダーとの直結を実現した業務用コンソール「DMC1000」、1995年には多くのエンジニアから高い評価を得た「02R」、2002年には本格的なサラウンド制作に対応した「DM2000」など、録音の作業に革新をもたらした数々の製品を発売してきました。
 一方、スタインバーグ社(Steinberg Media Technologies GmbH、本社:独・ハンブルグ市)は、1984年に設立されました。音楽制作環境の形を確立したDAWソフトウエア「Cubase(キューベース)」、プロフェッショナルの高い要求に応える業務用DAWソフトウエア「Nuendo(ヌエンド)」など、幅広いソフトウエア製品を開発しています。2005年1月には当社の100%子会社となり、当社とスタインバーグ社の開発スタッフが一丸となってソフトウエアとハードウェアのシナジーによる優れた制作環境を提供してきたことにより、国内外で高い評価を得ています。

 近年、音楽や映像を取り巻くメディアの多様化により、さまざまなアプリケーションで効率的かつ質の高いコンテンツ制作が求められています。音・音楽に関しては、レコーディングだけでなく、映像に音楽や台詞、効果音などの音を付けて整えるポストプロダクションの作業も重要になっています。商業音楽レコーディングスタジオ、大規模MAスタジオや映画の音付け作業を行うフィルムダビングステージ、小規模放送局など、さまざまな環境でのニーズが高まっており、スタジオワークだけでなくライブレコーディングからのシームレスなワークフローも求められています。
 当社は、創業以来「音・音楽」に関わる製品・サービスを提供してきた会社として、『Nuage』の発売を機に、ポストプロファクションを中心に、レコーディングや映画・番組制作などの分野においても幅広いニーズに応えていきます。

主な仕様

『Nuage I/O』

サンプリング周波数 Internal: 44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz/176.4kHz/192kHz
External: 44.1kHz +4.1667%/+0.1%/-0.1%/-4.0% ±200ppm
48kHz +4.1667%/+0.1%/-0.1%/-4.0% ±200ppm
88.2kHz +4.1667%/+0.1%/-0.1%/-4.0% ±200ppm
96kHz +4.1667%/+0.1%/-0.1%/-4.0% ±200ppm
176.4kHz +4.1667%/+0.1%/-0.1%/-4.0% ±200ppm
192kHz +4.1667%/+0.1%/-0.1%/-4.0% ±200ppm
周波数特性 ±0.5dB, 20Hz-20kHz,ref to the nominal output level @1kHz, Input&Output Gain:0dB, Input level +4dBu(typ)
全高調波歪率(*) Less than 0.005%, input to output, GAIN:0dB
ダイナミックレンジ 120dB typ., ADC、120dB typ., DAC
クロストーク@1kHz -100dB, CH1-16 , adjacent inputs
消費電力 Nio500-D16: 51W、Nio500-A16: 51W、Nio500-A8D8: 51W
電源電圧 100V 50/60Hz
寸法(W×D×H) 480×372×88mm
質量 Nio500-D16: 6.4kg、Nio500-A16: 6.7kg、Nio500-A8D8: 6.7kg
付属品 Power cable, Ferrite core, Ruber stoppers (4), Operation Manual
  • * These characteristics are measured with A-weighting filter and/or 30kHz LPF.

*文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。

この件に関するお問い合わせ先

■報道関係の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
広報部 宣伝・ウェブコミュニケーショングループ 担当:木崎
〒108-8568 東京都港区高輪 2-17-11
TEL:03-5488-6605
FAX:03-5488-5063

■一般の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
プロオーディオインフォメーションセンター
TEL:03-5652-3618
FAX:03-5652-3634
(電話受付: 祝祭日を除く月~金/11:00~19:00)
オンラインサポート http://jp.yamaha.com/support/proaudio

※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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