ニュースリリース

2012年11月14日 [プロオーディオ]

業務用デジタル・オーディオ・ワークステーションの最新バージョン

最新のポストプロダクション、レコーディングの要求に対応

Nuendo 6

− ラウドネス、ADR、サラウンドなど、音の高度な仕上げに威力を発揮、2013年2月発売 −

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スタインバーグ ソフトウェア 『Nuendo 6』 オープンプライス 2013年2月発売予定

スタインバーグ ソフトウェア 『Nuendo 6』
オープンプライス
2013年2月発売予定

 ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、100%子会社であるSteinberg Media Technologies GmbH(本社:独・ハンブルグ市、以下スタインバーグ社)が開発した、ポストプロダクション、オーディオレコーディングに特化した業務用DAW (デジタル・オーディオ・ワークステーション)、スタインバーグ『Nuendo 6(ヌエンド6)』を2013年2月から発売します。

価格と発売日

品名 品番 価格 発売予定
スタインバーグ
ソフトウェア
『Nuendo 6』
NUENDO 6/R(※1) オープンプライス 2013年2月
NUENDO 6/E(※2) オープンプライス 2013年2月
NUENDO 6/UD-5(※3) オープンプライス 2013年2月
NUENDO 6/UD-4(※4) オープンプライス 2013年2月
NUENDO 6/UD-5NEK(※5) オープンプライス 2013年2月
NUENDO 6/UD-4NEK(※6) オープンプライス 2013年2月
  • ※1:R 通常版
  • ※2:E アカデミック版、学生、学校教員の皆様向けの優待販売版です。ご発注の際には、学生証、教員証等のコピーが必要となります。
  • ※3:「Neundo 5」からのアップデート版
  • ※4:「Neundo 4」からのアップデート版
  • ※5:「Neundo 5」(NEKを含む)からのアップデート版、NEK(※7)付属
  • ※6:「Neundo 4」(NEKを含む)からのアップデート版、NEK(※7)付属
  • ※7: NEK(Nuendo Expantion Kit)、「Cubase」付属のソフトシンセ、音楽制作専用機能をNuendoに追加するキット。『Nuendo 6』からはNEK単体商品は無く、スタインバーグサイトでのダウンロード販売のみとなります。

製品の概要

 スタインバーグ社は、「アーティストがクリエイティビティを最優先した方法で、そして誰にでも入手できるテクノロジーを使って音楽制作できるように支援すること」を理念に1984年に設立されました。音楽制作環境の形を確立した「Cubase(キューベース)」、レコーディング、ポストプロダクション、サラウンドプロダクションなどにおけるプロフェッショナルの高い要求に応える「Nuendo(ヌエンド)」など、幅広いソフトウェア製品を開発しています。2008年には、当社とスタインバーグ社の開発スタッフが一丸となって作り上げたDSP内蔵オーディオインターフェースやDAWソフトウェア専用コントローラも発売、ソフトウェアとハードウェアのシナジーにより優れた音楽制作環境を提供し、国内外より高い評価を得ています。

 今回発売する『Nuendo 6』は、Advanced Post & Audio Production System(アドバンスト・ポスト/オーディオ・プロダクション・システム)の名のとおり、ポストプロダクション、オーディオレコーディングに特化した業務用DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の最新バージョンです。専用のDSPカードなどを必要としないネイティブプロセッシング技術によるDAWソフトウェアアプリケーションであるため、ユーザーはシステムを自由に構築でき、日々向上し続けるコンピューターシステムの進化の恩恵を簡単に得ることができます。

 『Nuendo 6』は、映画、テレビ番組、ビデオ、コマーシャル、PV制作などのアプリケーションに応じて、サラウンドやADRなどの最新のワークフローの要求に応え、ばらつきない素材づくりに欠かせないラウドネスメーターやサウンドキャラクターを整えるスペクトラムマッチングなど、高度な仕上げにも対応します。2013年春に発売予定のヤマハ アドバンスト・プロダクション・システム『Nuage』と組み合わせれば、『Nuendo 6』の処理能力と操作性をフルに発揮することができます。

 詳細は以下の通りです。

主な特長

1. ラウドネス・ソリューションの統合

ラウドネスメーター
ラウドネスメーター

近年、特に放送などにおいて重要視されている聴感上の音の大きさ“ラウドネス”に対応し、Short TermかつMomentaryも測定することができるなど、統合されたEBUフォーマット準拠のラウドネス・メータリング・ソリューションを付属しています。新規トラックにラウドネスメーターの曲線を記録することも可能です。

2. ADR作業の生産性を向上させる「ADR Taker」とビデオプレイヤー

『Nuendo 6』の「ADR Taker」を使用すると、映画やドラマなどで撮影後に台詞などを録音するADR(Automated Dialogue Replacement)作業の生産性とワークフローのスピードを向上させることが出来ます。ADRセッションの記録と整理、スポッティングは『Nuendo 6』で直接行うことができ、インポートキューリスト配列にリストを取ると、直接画面上でキューカウント、バー、ダイアログを表示します。また、ビデオプレイヤーに、『Nuendo 6』のタイムコード情報をスーパーインポーズして表示することも可能です。

マーカートラックと「ADR Taker」
マーカートラックと「ADR Taker」

3. サラウンド環境における自然な音場生成ができるIOSONO「AnyMix Pro」

IOSONO「AnyMix Pro」
IOSONO「AnyMix Pro」

『Nuendo 6』には、フルバージョンのIOSONO「AnyMix Pro」を搭載しています。
サラウンド環境における自然な音場生成は、近年ますます重要になってきています。立体音響研究における世界の先駆者IOSONO 社の「Anymix Pro」を使用することにより、ステレオソースをサラウンドにアップミックスした場合、バランスよいサラウンドクオリティを得ることができます。
従来、サラウンド環境でのオーディオ信号のパンニングは直感的ではありませんでした。「Anymix Pro」は、近くから遠くへなど、音の移動のさまざまな動作を簡単に行うことを可能にし、同時に自然に聞こえるように自動的に調整される遠依存ラウドネスとEQ 設定を付属しています。

4. サウンドキャラクターの再現や統一も可能なVoxengo「CurveEQ」

『Nuendo 6』には、フルバージョンのVoxengo「CurveEQ」を搭載しています。多目的に使用可能な64バンドのスプラインEQで、リニアフェイズEQと位相を最小限に抑えるEQモードを切り替えて使用できます。また、分析したスペクトラムのセーブとロードに対応したプログレードのスペクトラムアナライザーを内蔵しており、スペクトラムマッチングテクノロジーにより解析した周波数特性の比較だけでなく、他のトラックに適用することが可能です。たとえば、好みのギターイントロやバスドラムのサウンドを再現したいときや、曲のサウンドキャラクターをアルバムで統一したいときなどに活躍します。

  • ※Voxengoは、ロシアのAleksey Vaneev氏によるプライベートブランドで、「CurveEQ」で成功した2002年に営業を開始しました。40を超える有料/無料のプラグインがリリースされ、50か国以上にわたって何百万人もの登録ユーザーによって利用されています。

Voxengo「CurveEQ」
Voxengo「CurveEQ」

5. 新世代のミキシング環境を実現する「MixConsole」

完全に新しくなったミキサー「MixConsole」は、新世代のミキシング環境を透明感あふれる音質と共に実現します。
フルスクリーンモードや、縮尺の自在な変更、必要なチャンネルやパラメーターに素早くアクセスするための様々な機能によって、「MixConsole」は、大型ディスプレイからラップトップまで、さまざまな環境に柔軟に対応します。必要なチャンネルだけを表示したり、重要なチャンネルを左右に固定して表示させたり、カーソル位置のチャンネルだけを自動的に表示させるなど、作業に合わせたレイアウトでミキシングに集中することができます。EQやダイナミクス、センド、インサートを任意の表示設定で保存していつでも呼び出すことも可能です。
また、各チャンネルに装備されたメータ―ブリッジや、トラック画像、任意のメモを入力できるトラックノートパッドなどによって、瞬時にチャンネルを識別できます。さらに、コントロールリンクグループやクイックリンクシステムによって、選択した任意の複数チャンネルのパラメーターを同時に操作することが可能など、スタジオでのワークフローを改善する機能が豊富に搭載されています。

「MixConsole」
「MixConsole」

6. 個性のあるサウンドメイキングを可能なチャンネルストリップ

チャンネルごとにハイパス/ローパスフィルター、ノイズゲートを実装。また、スペクトラムアナライザーを備えた 4バンドのパラメトリックStudioEQによって、特徴的で個性のあるサウンドメイキングを可能にします。
3種類のコンプレッサーと専用のエンベロープシェーパーによって、最適なダイナミクスとパンチのあるサウンド作りができ、さらに、チューブ/テープサチエーションによって、サウンドに暖かさと高級感を加えます。ブリックウォールリミッターを使用すればレベルのクリップを自然に防ぐことができ、あるいはマキシマイザーでサウンドを際立たせることも可能です。

チャンネルストリップ
チャンネルストリップ

7. インターネット経由でのコラボレーションが可能な「VST Connect SE」

「VST Connect SE」によって、別の国のほかの『Nuendo』ユーザーとインターネットで直接つながって録音、コラボレーションすることができます。ビデオとオーディオのリアルタイムトークバックとチャット機能も備え、プロデューサーとアーティストのコミュニケーションも簡単です。パートナーが『Nuendo』ユーザーでなくても、スタンドアローンバージョンの 「VST Connect SE」 と『Nuendo』でコラボレートすることも可能です。

「VST Connect SE」
「VST Connect SE」

8. レコーディング作業をより安心に行える「ASIO-Guard」

日々のスタジオワークの中で最も重要な側面の一つは、信頼性の高いレコーディングプロセスです。スタインバーグのオーディオエンジンは、ミキシング機能を拡張しただけでなく、全く新しい「ASIO-Guard」と呼ばれる、大切なセッションのレコーディングをより安心して行える機能を追加しました。スタインバーグのインテリジェントなドロップアウト防止アルゴリズムに基づき、アナログ機器を使用したレコーディングのように、音にだけ集中することができるようになります。

動作環境

対応OS Mac OS 10.7、10.8 (32bit/64bit) Windows 7 (32bit/64bit)
CPU Intel デュアルコアプロセッサー Intel / AMD デュアルコアプロセッサー
必要メモリー 2GB 以上 2GB 以上
ハードディスク 8GB 以上の空き容量 8GB 以上の空き容量
ディスプレイ 1280 x 800 ピクセル以上 - フルカラー 1280 x 800 ピクセル以上 - フルカラー
オーディオデバイス Core Audio 対応デバイス Direct X または ASIO対応デバイス
(ASIO対応デバイスを強く推奨)
その他 ダブルレイヤーDVD-ROMドライブ
USB端子:Cubase付属のUSB-eLicenser(コピープロテクトキー)接続用
インターネット接続環境:ライセンスアクティベーション、ユーザー登録など
  • *上記の動作環境・推奨環境を満たしている場合でも、全てのコンピューターにおける動作を保証するものではありません。
  • *コンピューターの総合的な性能により同時に使用可能なトラック数などパフォーマンスに違いがあります。

※文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。

この件に関するお問い合わせ先

■報道関係の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
広報部 宣伝・ウェブコミュニケーショングループ 担当:木崎
〒108-8568 東京都港区高輪 2-17-11
TEL:03-5488-6605
FAX:03-5488-5063

■一般の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
お客様コミュニケーションセンター
スタインバーグ・コンピューターミュージックご相談窓口
〒430-8650 静岡県浜松市中区中沢町10-1
TEL 053-460-5270

※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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