ニュースリリース

2013年05月24日 [イベント]

ヤマハ創業125周年記念企画

18世紀から19世紀のピアノを、間近に見る、聴く

『むかしむかしの素敵なピアノ ~19世紀に咲いた華~』展

− 浜松市楽器博物館ピアノコレクション東京展覧会 -
開催概要決定
期間:2013年8月1日(木)~2013年8月29日(木)
会場:ヤマハ銀座スタジオ

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 ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、創業125周年記念企画として、浜松市楽器博物館との共催により、「『むかしむかしの素敵なピアノ ~19世紀に咲いた華~』展 ―浜松市楽器博物館ピアノコレクション東京展覧会―」をヤマハ銀座スタジオで開催します。

 当展覧会は、クリストーフォリのピアノの発明に始まる18世紀初頭から、多くの天才作曲家らの活躍とともに発展した19世紀前半までのピアノにスポットを当て、現代のピアノ(モダンピアノ)とはまた違った、素朴で繊細な音色を持つ「フォルテピアノ」の魅力を様々な角度から探る企画展として開催します。

 本イベントは、クラシック音楽ファンはもとより、夏休み企画として、ピアノ教室に通うお子様から音楽大学で専門的に学ぶ学生の方まで、幅広い層の方々にお楽しみいただけるよう、展示楽器を使ったミニコンサートを毎日開催するほか、多彩な企画をご用意しています。

詳細は以下の通りです。

開催概要

名称 『むかしむかしの素敵なピアノ ~19世紀に咲いた華~』展
− 浜松市楽器博物館ピアノコレクション東京展覧会 -
会場 ヤマハ銀座スタジオ
〒104-0061 東京都中央区銀座7-9-14 地下2階
期間 2013年8月1日(木)~8月29日(木)
開場時間 11:00~19:30(入場は19:00まで)
最終日の8月29日は11:00~17:00(入場は16:30まで)
入場料 500円(未就学児は無料)
主催 ヤマハ株式会社/浜松市楽器博物館(指定管理:公益財団法人浜松市文化振興財団)
後援 一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
以下、申請中
一般社団法人 日本ピアノ調律師協会
公益財団法人 日本ピアノ教育連盟

展示楽器

展示する6台の楽器は、すべて浜松市楽器博物館の所蔵品です。

クリストーフォリ Bartolomeo Cristofori (イタリア) 1720年製モデルの復元品

クリストーフォリ Bartolomeo Cristofori (イタリア) 1720年製モデルの復元品

ピアノは1700年頃イタリアのフィレンツェでクリストーフォリがチェンバロを基に考案した新楽器。アクションの3要素であるエスケープメント、ダンパー、バックチェクという構造も完璧で、すべてが現代のピアノに引き継がれている。現存するオリジナルはニューヨーク、ライプツィヒ、ローマの3台のみ。1720年製のオリジナルはメトロポリタン美術館所蔵。

ワルター Anton Walter & Son (ウィーン) 1810年製

ワルター Anton Walter & Son (ウィーン) 1808-1810年製

ウィーン古典派の巨匠モーツァルトとベートーヴェンに支持され、18世紀末以来、最も人気のあった製作者。「帝室・王室宮廷のオルガン製作家、市民階級の楽器製作家」という称号も得た当代一の名工。弦楽器を思わせる低音、輝くような高音は絶品。

(伝)グラーフ Attributed to Conrad Graf (ウィーン) 1820年製

(伝)グラーフ Attributed to Conrad Graf (ウィーン) 1820年頃製

ベートーヴェンやシューマン夫妻など、ウィーンを中心に活躍する19世紀前半の作曲家たちの音楽活動に大きく関与した製作者。展示品はべっ甲と貝殻製のキーを備えた、贅沢で美しい楽器。真珠を転がしたような妙音。

ブロードウッド John Broadwood & Sons (イギリス) 1802年頃製

ブロードウッド John Broadwood & Sons (イギリス) 1802年頃製

18世紀に始まるイギリスのピアノ・メーカー。王室御用達の老舗である。早くから物理学者や音響学者の意見を取り入れて科学的なピアノ作りをし、ウィーンとは異なる力強い音を生み出した。ハイドンやベートーヴェンも絶賛。足ペダルはブロードウッドの考案。

エラール Erard (フランス) 1874年製

エラール Erard (フランス) 1874年製

「アグラフ」などエラールの偉大な発明は数多いが、中でも素早い連打を可能にした「ダブル・エスケープメント」の発明は現代ピアノの基礎となった。この楽器で奏でられるフランス、ドビュッシーやラベルの作品は、クリスタルな輝きを放つ。

スクエアピアノ John Broadwood & Sons (イギリス) 1820年製

スクエアピアノ John Broadwood & Sons (イギリス) 1808-1820年製

18世紀中頃にクラヴィコードやヴァージナルの外観を引き継いで考案され、イギリスを中心に大流行した省スペース低価格のピアノ。演奏会というよりも個人で楽しむためのピアノ。テーブル・ピアノとも呼ぶ。

展示の見どころ

「見る」「聴く」「体験する」総合的な展示プラン

  • 実際に18世紀~19世紀に活躍した本物のフォルテピアノまたはその復元品を展示します。
  • 今回展示する6台の楽器は、すべて現在も演奏可能な状態に整えられています。
  • 一日数回、展示楽器を使用したミニコンサートを実施します。展示楽器の生の音を実際にお聴きいただけます。
  • チェンバロ/クラヴィコード/突き上げ式/はね上げ式など、様々なアクション方式の原理や仕組みの違いが一目でわかるシンプルな「動くアクション模型」の展示や、鍵盤数の拡大の歴史、ハンマーの素材の変遷などがわかる展示で、ピアノの発展の歴史が総合的に学べます。お子様の夏休みの自由研究にもお役立ていただけます。

関連イベント

『サロンレクチャーコンサート』

期間中、ヤマハ銀座ビル6階 コンサートサロンにおいて、フォルテピアノ演奏の第一人者、小倉貴久子さんによるサロンレクチャーコンサートを開催します。

第一回

日時 8月12日(月) 19:00開演(18:30開場)
内容 「ワルター・ピアノで聴く、ベートーヴェンの室内楽~ヴィルトゥオーゾの輝き~」
出演者 小倉貴久子(フォルテピアノ)、桐山建志(ヴァイオリン)、花崎薫(チェロ)
料金 3,000円

第二回

日時 8月24日(土) 16:00開演(15:30開場)
内容 「月の光に誘われて~エラール・ピアノとフランスのうた~」
出演者 小倉貴久子(フォルテピアノ)、野々下由香里(ソプラノ)
料金 3,000円

チケットのご予約・お申込み(2013年5月25日開始)/ヤマハ銀座店 5階ピアノ売場 03-3572-3132 (11:00~19:00/第2火曜定休)

『むかしむかしの素敵なピアノ ~19世紀に咲いた華~』 展 記念コンサート

展覧会最終日の翌日には、ヤマハホールにて記念コンサートを開催します。ピアノのソロ演奏はもちろん、弦楽器や管楽器とのアンサンブルもお楽しみいただきます。また、18~19世紀を生きた作曲家たちとピアノの関わりなどについて解説もいたします。語り手のお話も加えた楽しいステージで、イベントを締めくくります。

日時 2013年8月30日(金) 19:00開演(18:30開場)
会場 ヤマハホール
司会 嶋 和彦(浜松市楽器博物館館長)
使用楽器 クリストーフォリ Bartolomeo Cristofori (イタリア) 1720年製モデルの復元品
ワルター Anton Walter & Son (ウィーン) 1795年製モデルの復元品
ブロードウッド John Broadwood & Sons (イギリス) 1802年頃製
(伝)グラーフ Attributed to Conrad Graf (ウィーン) 1820年製
出演 小倉貴久子(フォルテピアノ)、桐山建志(ヴァイオリン)、花崎薫( チェロ)、
三宮正満(オーボエ)、坂本徹(クラリネット)、塚田聡(ホルン)、岡本正之(ファゴット)
入場料 一般 5,000円/学生 3,500円(大学生以下)
※未就学児童の入場不可
チケット発売日 2013年5月25日
チケットのご予約・お申込み/チケットぴあ 0570-02-9999 http://pia.jp/t/
[Pコード:200-371]

共催する浜松市立楽器博物館とその指定管理者である公益財団法人浜松市文化振興財団について

浜松市楽器博物館

 日本初の公立楽器博物館として1995年に開館。古今東西の楽器を平等に収集展示し、楽器と音楽を通して、人間の価値観や美意識、暮らしなどの文化を、わかりやすく紹介することを基本コンセプトとする。

 所蔵楽器資料3,300点のうち1,300点を常設展示。アジア、アフリカ、オセアニア、ヨーロッパ、アメリカ、日本の地域別と国産洋楽器、電子楽器のコーナー、体験ルームに分かれる。ヘッドフォーンや小型モニタ、イヤホンガイドで楽器の演奏風景を味わえるほか、毎日19世紀の鍵盤楽器のデモンストレーション、日曜日にはガイドツアーを実施。

 特別展やレクチャーコンサートの開催、オリジナルCDの制作など活動は多岐多彩で、世界第一級の楽器博物館として国内外から高い評価を得ている。

浜松市楽器博物館 アジア展示室浜松市楽器博物館 アジア展示室

名称 浜松市楽器博物館
館長 嶋 和彦
所在地 〒430-7790 静岡県浜松市中区中央3-9-1
http://www.gakkihaku.jp
設立 1995年4月1日

公益財団法人浜松市文化振興財団

 芸術及び文化の提供、交流、創造及び発信を行うこと並びに市民・地域の芸術文化活動の支援をとおして市民文化向上及び地域社会の活性化に資することを目的として1993年に設立。

 開催する事業を目的別に「育てる・創る・交わる・伝える」の4つの柱に分類。主な事業として、浜松国際ピアノコンクール、浜松吹奏楽大会、バンド維新など。浜松市楽器博物館など市内11箇所の文化施設指定管理者。

第8回浜松国際ピアノコンクール第8回浜松国際ピアノコンクール

名称 公益財団法人浜松市文化振興財団
代表 代表理事 伊藤修二
http://www.hcf.or.jp/
設立年月日 1993年7月21日

この件に関するお問い合わせ先

■報道関係の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
広報部 宣伝・ウェブコミュニケーショングループ 礒部、千葉
〒108-8568 東京都港区高輪2-17-11
TEL:03-5488-6605
FAX:03-5488-5063

■一般の方のお問い合わせ先

『むかしむかしの素敵なピアノ ~19世紀に咲いた華~』展
事務局
〒108-8586 東京都港区高輪2-17-11
TEL:0120-123-221

※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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