2013年10月29日 [音楽制作]
最新のサウンドエンジンと音楽制作の機能を凝縮
ヤマハ ミュージック・プロダクション・シンセサイザー
− 内蔵シーケンサーからPCとの連携まで、さまざまな制作環境に対応、11月20日発売 −
ヤマハ株式会社は、デジタル楽器の新製品として、ヤマハ ミュージック・プロダクション・シンセサイザー『MOXF6(エムオーエックスエフ シックス)』『MOXF8(エムオーエックスエフ エイト)』を11月20日(水)に発売します。
価格と発売日
品名 | 品番 | 価格 | 発売日 |
---|---|---|---|
ヤマハ ミュージック・プロダクション・シンセサイザー | MOXF6 | オープンプライス | 11月20日(水) |
MOXF8 | オープンプライス | 11月20日(水) |
- ◎初年度販売予定数:合計1,000台
- ※ヤマハ 製品情報ページ 音楽制作 http://jp.yamaha.com/mp/
製品の概要
当社は、1974年に「SY-1」を発売以来、さまざまなタイプのシンセサイザーを発売してきました。1983年には、デジタルシンセサイザーのさきがけであり、特長的なサウンドで一世を風靡した「DX7」、2001年には、初代「MOTIF」を発売、その優れた音色、演奏性、操作性は、世界中のアーティストに認められ、あらゆる音楽シーンで使用されてきました。
今回発売する『MOXF6』『MOXF8』は、最新のフラッグシップシンセサイザー「MOTIF XF」の高品位なサウンドを継承した、音楽制作のためのシンセサイザーです。
「MOTIF XF」同等のサウンドエンジンと音色波形を受け継ぎ、さまざまな音楽シーンで使える最新の多彩なサウンドを搭載しています。市場からの要望が大きかったフラッシュメモリー(別売)による音色波形拡張機能も搭載しており、電源を切っても読み込んだサンプルデータを保持しておくことができます。
また、シンプルな操作で演奏の録音や編集ができるシーケンサーを装備しており、ひらめいたインスピレーションをすぐに形にできます。さらに、デジタル・オーディオ・ワークステーション(以下DAW)ソフトウェア「Cubase」とのシームレスな音楽制作環境を構築できる機能も強化しました。本体のみでのスピーディーな制作からPCと組み合わせた高度な制作まで、幅広い音楽制作スタイルに対応します。
詳細は以下の通りです。
主な特長
1.「MOTIF XF」のサウンドエンジンとフラッシュメモリー(別売)による拡張機能を搭載
リアルなピアノ音色やエレクトリックピアノ音色に加え、シンセサイザー、管弦楽器、ドラムの音色など、最新のフラッグシップシンセサイザー「MOTIF XF」の高品位でバリエーション豊かな波形を全て収録しています。また、XA(エクスパンデッド・アーティキュレーション)機能を搭載しており、レガートやトリルなどの生楽器独特の奏法を鍵盤で実現することや、シンセ系の音色の新たな演奏表現を作り出すことができます。エフェクトにもVCM(Virtual Circuitry Modeling)エフェクトやマスターエフェクト、マスターEQなど多彩なシステムも「MOTIF XF」同等のものを継承し、プロレベルのサウンドを実現できます。
さらに、フラッシュメモリーエクスパンションモジュール「FL512M」「FL1024M」(別売)に対応しており、これを搭載すれば、音色データと波形サンプルをパッケージにした音色拡張ライブラリ※を読み込むことで好みに応じて音色を追加できます。なお、フラッシュメモリーエクスパンションモジュールに読み込んだデータは、電源を切っても保持しておくことができます。
- ※ 無料の音色拡張ライブラリ「Inspiration In A Flash」「CP1 Piano」を用意しています。『MOXF』の製品ページよりダウンロードすることができます。
http://jp.yamaha.com/mp/
2.ソング/パターンモードを備えたシーケンサー内蔵
1台で高度な音楽制作を実現するシーケンサーを内蔵しています。1トラックごとに実際に演奏しながら録音するリアルタイム録音だけでなく、手弾きに合わないフレーズや機械的なフレーズなどを録音したいときに便利なステップ録音機能も搭載しています。また、パフォーマンスモードで[REC]ボタンを押すだけでパフォーマンスを直接ソング/パターンに録音でき、手軽に曲作りを行うことができます。
3.使いやすいユーザーインターフェース
16個のナンバーボタンを使って、目的の音色をダイレクトに選択することができます。また、さまざまな楽器ごとに分類されているボイスまたはパフォーマンスは、カテゴリーサーチ機能を使うことで簡単に呼び出すこともできます。さらに、鍵盤の領域を4つに分け、まるで4つのMIDIキーボードがあるかのように演奏できる「マスターモード」や、気に入ったボイスからそのままパフォーマンスを作成できる「パフォーマンスクリエーター」機能を搭載しており、創作意欲を途切れさすことなくスムーズに音楽制作を実現できるインターフェースを提供しています。
4.高度な演奏表現を可能にする高品位鍵盤
『MOXF6』は、61鍵のセミウェイテッド鍵盤を採用し、多彩な音色を演奏しやすいように調整されています。『MOXF8』は、88鍵のGHS鍵盤を採用しており、低音域は重く、高音域にかけて徐々に軽くなるアコースティックピアノのような自然なタッチ感を実現します。
5.A/D INPUTやUSB端子など充実した入出力、オーディオインターフェースとしても活用可能
ステレオのA/D INPUT [L]/[R]端子を搭載しており、マイクやギター、オーディオ機器などを接続し、入力音声をボイス/パフォーマンス/ソング/パターンモードのA/Dインプットパートとして鳴らすことができます。ボリューム、パン、エフェクトなどの設定をし、他パートとミックスした上で、本体サウンドとして出力されるので、ミキサーがなくても、1台で外部音声と合わせた演奏ができます。また、A/D INPUT [L]/[R]端子からの入力音声と本体内蔵エフェクトを利用してボコーダーサウンドを作ることもできます。
さらに、オーディオ/MIDI信号を扱えるUSB端子を搭載しており、コンピューターのオーディオインターフェースとして活用することもできます。本体の音やA/D INPUT [L]/[R]端子からのオーディオ信号をコンピューター上のDAWソフトウェアに直接デジタル録音することや、DAWソフトウェアの音を本体の音とミックスして出力させることも可能です。
6.DAWソフトウェア「Cubase AI」などとのインテグレーション
内蔵シーケンサーに加え、Steinberg社製DAWソフトウェア「Cubase AI」(ダウンロード版)を付属しており、好みに応じた音楽制作環境を使うことができます。パネル上の「AI KNOB」を使って「Cubase」上の任意のパラメーターをストレスなくコントロールしたり、VSTインストゥルメントに対応したコントロールテンプレートを使って、複雑なソフトシンセの操作を手軽にコントロールしたりなど、ソフトウェアとハードウェアが融合したシームレスな音楽制作環境を簡単に構築することが可能です。付属の「Cubase AI」は、最新の「Cubase AI 7」ですので、「VOCALOID Editor for Cubase NEO」と「VOCALOID3」対応歌声ライブラリ(いずれも別売)を追加すれば、話題の「VOCALOID™(ボーカロイド)」を使った楽曲制作も手軽に楽しむことができます。
主な仕様
鍵盤 | MOXF6: 61鍵セミウェイテッド鍵盤(イニシャルタッチ) MOXF8: 88鍵GHS鍵盤(イニシャルタッチ) |
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音源部 | 音源方式 | AWM2+アーティキュレーション機能 |
最大同時発音数 | 128音 | |
マルチティンバー数 | 内蔵音源16パート、A/Dインプットパート | |
波形メモリー | 741MB相当 (16bitリニア換算)、3,977ウェーブフォーム | |
ボイス数 | プリセット: 1,152ノーマルボイス+72ドラムキット GM: 128ノーマルボイス+1ドラムキット ユーザー: 384ノーマルボイス+32ドラムキット |
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パフォーマンス数 | ユーザー: 256音色(最大4パート) | |
フィルター | 18タイプ | |
エフェクター | リバーブ×9タイプ、 コーラス×22タイプ、 インサーション(A、B)×54タイプ×8系統、 ボコーダー×1(インサーションA、Bを一組として使用)、 マスターエフェクト×9タイプ マスターEQ (5バンド)、 パートEQ (3バンド、ステレオ) |
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シーケンサー部 | シーケンサー容量 | 約226,000音 |
音符分解能 | 4分音符/480 | |
最大同時録再音数 | 124音 | |
テンポ(BPM) | 5~300 | |
レコーディング方式 | リアルタイムリプレース、 リアルタイムオーバーダブ(パターンチェーン除く)、 リアルタイムパンチ(ソングのみ)、 ステップ(パターンチェーン除く) |
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トラック数 | <パターンモード> フレーズトラック×16 <パターンチェーンモード> パターントラック、テンポトラック、シーントラック <ソングモード> シーケンサートラック×16 (トラックごとにループ設定可)、テンポトラック、シーントラック |
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パターン数 | 64パターン(×16セクション)、小節数: 最大256 | |
フレーズ数 | ユーザーフレーズ: 1パターンあたり256ユーザーフレーズ | |
ソング数 | 64ソング ミキシングボイス: 1ソング/1パターンあたり16個 (最大で256個) ミキシングテンプレート: 32個 |
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アルペジオ | プリセット: 7,981タイプ ユーザー: 256タイプ ※MIDIシンク、MIDI送受信チャンネル、ベロシティーリミット、ノートリミット設定可。同時に4パート再生可。 |
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シーンメモリー数 | ソングごと6シーンメモリー | |
シーケンス フォーマット |
MOXF6/MOXF8オリジナルフォーマット SMFフォーマット0/1 (フォーマット1はロードのみ) |
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その他 | マスターモード 設定数 |
ユーザー: 128設定 ※4ゾーン(マスターキーボード設定)、アサイナブルノブ設定、プログラムチェンジテーブル |
リモート対応 ソフトウェア |
<Windows>Cubase 7シリーズ、SONAR X2 <Macintosh>Cubase 7シリーズ、Logic Pro 9、Digital Performer 7 ※各ソフトウェアの機能によって、リモートコントロールできる内容が異なります。 |
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主な操作子 | ピッチベンドホイール×1、モジュレーションホイール×1、アサイナブルノブ×8、 [DATA]ダイアル×1、アサイナブルファンクションボタン×2 | |
ディスプレイ | 240×64ドットグラフィックLCD (バックライト付) | |
接続端子 | OUTPUT [L/MONO]/[R](標準フォーンジャック)、A/D INPUT [L]/[R](標準フォーン ジャック)、[PHONES] (ステレオ標準フォーンジャック)、[FOOT CONTROLLER]、 FOOT SWITCH [ASSIGNABLE]/[SUSTAIN]、MIDI [IN]/[OUT]/[THRU]、 USB [TO HOST]/[TO DEVICE]、DC IN | |
消費電力 | 13W | |
寸法・質量 | MOXF6: 1,030 (W) × 358 (D) × 125 (H) mm、7.1kg MOXF8: 1,320 (W) × 405 (D) × 168 (H) mm、14.9kg |
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付属品 | 電源アダプター(PA-150Aまたはヤマハ推奨の同等品)、USBケーブル、保証書、取扱説明書、Online Manual CD-ROM×1枚(リファレンスマニュアル、シンセサイザーパラメーターマニュアル、データリスト収録)、CUBASE AI DOWNLOAD INFORMATION (CUBASE AI ダウンロードについて) | |
拡張メモリー | FL512M/FL1024M(別売)×1枚 |
*文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
この件に関するお問い合わせ先
■報道関係の方のお問い合わせ先
- ヤマハ株式会社
- 広報部 宣伝・ウェブコミュニケーショングループ 担当:木崎
〒108-8568 東京都港区高輪 2-17-11
TEL:03-5488-6605
FAX:03-5488-5063
■一般の方のお問い合わせ先
- 株式会社ヤマハミュージックジャパン
- お客様コミュニケーションセンター
シンセサイザー・デジタル楽器ご相談窓口
〒430-8650 静岡県浜松市中区中沢町10-1
TEL 053-460-1666
※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
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