ニュースリリース

2014年02月04日 [イベント]

ヤマハが『Japan Creative』に参画、
作品は独の消費財見本市『アンビエンテ』に出展

− 著名デザイナーとのコラボ。
「TLFスピーカー」と「VOCALOID™」を使用した独創的な作品を展示 −

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 ヤマハ株式会社は、企業や工房と著名クリエーター・デザイナーとのコラボレーションによる作品制作を通して日本のものづくりの現場における美意識を世界に紹介していくプロジェクト『Japan Creative』(主体:一般社団法人 ジャパンクリエイティブ 代表理事:廣村正彰)へ参画し、作品の制作に協力しました。

 作品は、著名デザイナー「バーバー・オズガビー」が運営するユニット「MAP」とのコラボレーションのもとで制作され、ドイツ・フランクフルトにて、現地時間2月7日から11日まで開催される国際的な消費財見本市『アンビエンテ』の『Japan Creative』ブースにて初公開されます。

『Japan Creative』参画の背景

 当社のデザイン研究所は、現代の楽器・AV機器の魅力をデザインの観点から広く一般に届けるため、国際的な展示会への出展をはじめとするさまざまな発信を行ってきました。

 今回の出展は、当社のデザインに着目した『Japan Creative』を主体とする、当社と「MAP」を交えた3者によるコラボレーションプロジェクトによるものです。出展作品の制作にあたっては、『Japan Creative』による全体のコーディネーションやプロデュースのもと、「MAP」のデザイナーが中心となって基本コンセプトをまとめ、当社は「TLFスピーカー」や「VOCALOID」活用の技術協力を担当したほか、作品デザインのコンセプトメイキングにも参加しました。

出展作品について

 出展作品(プロトタイプ作品)では、当社の1.5mm厚の薄型・軽量、狭い指向性と音の遠達性に優れた「TLFスピーカー」(TLF=Thin・Light・Flexible)が新しい音の体験デバイスとして採用され、当社の歌声合成技術「VOCALOID」とともに、空間音響の可能性を探っています。

 「TLFスピーカー」は、全面からまっすぐに音が出るため、隣り合わせに並べても音が混ざりにくく、正面には音を明瞭に伝えることができます。また、小さい音量でも減衰しにくく遠くまで届く特性を持っています。これらにより、人の声を流すとまるで耳元で直接話しかけられているような効果を演出することができます。また、「VOCALOID」は、歌詞とメロディを入力するだけで、自然でリアルな歌声を容易に作り出すことができる技術です。

 出展作品では「TLFスピーカー」と「VOCALOID」の特徴を活用することで、独立した音が重なり、ハーモニーが生まれる瞬間をバーチャルな歌声で体験できる不思議な仕掛けが施されています。

 制作の過程では、「CONVERGE」(収束・収斂)、「ZONE」(圏・域・範囲)、「MOBILE」(動く彫刻)という3つのコンセプトからアプローチを重ね、「TLFスピーカー」と「VOCALOID」による音の伝達と響きが音響・音声の知覚に及ぼす効果にフォーカスし、空間における音の意義付けを再考する中で、今回の出展作品が生まれました。

 なお作品概要は、当社ウェブサイト(http://www.yamaha.co.jp/design/jc/)にも掲載しています。

展示会『アンビエンテ』と作品展示エリアについて

 アンビエンテは、毎年2月に開催されている世界最大級のBtoB消費財見本市です。テーブルウェア、キッチン用品、インテリアアクセサリー、ギフト雑貨などありとあらゆる消費財のメーカー、商社、デザイナーなどが一堂に会し、世界中から訪れるバイヤーと活発な商談を展開しています。

名称: 『アンビエンテ』(Ambiente)
開催期間: 現地時間2月7日~2月11日
会場: ドイツ・フランクフルト国際見本市会場
Ludwig-Erhard-Anlage 1, 60327 Frankfurt am Main, Germany
作品展示エリア: 『Japan Creative』エリア内
公式サイト: http://www.ambiente.messefrankfurt.com/

※参加・申込み方法などの詳細は公式サイトに掲載されています。

『Japan Creative』について

 簡潔さの中に、丁寧に調和を施していく日本の美意識や技を、世界的に活躍しているデザイナーの見立てによりデザインし、未来の私たちの生活を豊かにするものへと昇華していくプロジェクトです。これまでマニュファクチュア(企業や工房)とデザイナー8組とのプロジェクトを展開し、今回の展示会で、当社とのプロジェクトを含む4つの新たなプロジェクトを手掛けています。

公式サイト:http://www.japancreative.jp/

「MAP」について

 2012年にエドワード・バーバーとジェイ・オズガビーにより創立されたクリエイティブコンサルタンシーです。入念なリサーチに基づく斬新で魅力的なデザインを得意とし、これまでにグーグル社のWeb lab、ロンドンのサイエンスミュージアム、ヴァージン アトランティック航空社の食事用トレーなどを手掛け、クライアントの課題解決をサポートしています。

公式サイト:http://mapprojectoffice.com/

デザイン研究所(所長:川田 学)のコメント

 震災以降、改めて日本が誇る文化の力が国内外で再評価され、独創的で高品質な日本のものづくりや優れた美意識を広く世界に発信する『Japan Creative』の活動は、始まったばかりながら国内外デザイン業界では早くも注目を集めています。今回、数ある日本製造業から当社にお声掛けいただき、『MAP』とのコラボレーションが実現しましたことを大変嬉しく光栄に思います。出展作品では、当社の新しい技術と、海外著名デザイナーのインスピレーションによって、音楽鑑賞の新たな可能性が提案されています。国際的デザイン見本市の1つである『アンビエンテ』での反響に期待しています。

展示予定作品(プロトタイプ)イメージ

*VOCALOID(ボーカロイド)は、ヤマハ株式会社の登録商標です。

*文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。

この件に関するお問い合わせ先

■報道関係の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
広報部 広報グループ 新川(あらかわ)
〒108-8568 東京都港区高輪2-17-11
TEL:03-5488-6601
FAX:03-5488-5060

※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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