2014年06月04日 [ネットワーク・情報機器]
2013年国内SOHOルーター市場1位*1、拠点向けVPNルーター新モデル
従来モデル『RTX1200』の機能を継承し、GUIを刷新
ヤマハ ギガアクセスVPNルーター 『RTX1210』
- 2014年11月発売開始 -
ヤマハ株式会社は、中小規模拠点向けVPNルーターの新モデルとして、ギガアクセスVPNルーター『RTX1210』を2014年11月から発売します。
価格と発売時期
■本体
品名 | 品番 | 本体価格 | 初年度販売 計画台数 |
発売時期 |
---|---|---|---|---|
ギガアクセスVPNルーター | RTX1210 | 125,000円(税抜) | 30,000台 | 2014年11月 |
■オプション(別売)
品名 | 品番 | 本体価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|
ラックマウントキット | YMO-RACK1U | 18,000円(税抜) | 発売中 |
ウォールマウントキット | YWK-1200C | 18,000円(税抜) | 発売中 |
RJ-45コンソールケーブル | YRC-RJ45C | 4,800円(税抜) | 発売中 |
microSDカード | MSD1-002GTY | オープン価格 | 発売中 |
製品の概要
ヤマハ株式会社は、日本のインターネット普及元年に近い1995年にルーター市場に参入以来、中小規模ネットワーク、SOHOを中心とした多くの企業に導入いただき、国内において2013年SOHOルーター市場シェアNo.1*1を確立しています。2008年に発売したRTX1200は省エネ、モバイルネットワークなど、企業ネットワークに求められる要件を先取りし、国内市場をリードしてきました。
今回、RTX1200の後継モデルとして『RTX1210』を発売いたします。『RTX1210』ではRTX1200のコンセプトを完全に継承すると同時に、新しい時代に対応するための改善を積極的に行いました。
中小規模ネットワークでは専任のネットワーク管理者が常駐していないケースが多く、設定、運用、管理の負荷軽減を強く求められています。『RTX1210』ではGUIを全面的に再設計し、ヤマハルーターをより簡単に導入いただけるようになりました。さらに、ネットワークの見える化として高い評価をいただいているスイッチ制御を進化させ、ネットワーク機器配下に接続されている端末まで管理できる「LANマップ」を新たに搭載しました。
また、ルーター基本性能はスループット*2最大2Gbit/s、VPNスループット*3最大1.5Gbit/sと向上する一方で、動作環境温度45℃対応、EEE(Energy Efficient Ethernet)搭載による省エネ対応など、環境性能も進化しています。
- *1 出展:IDC Japan「国内ルーター市場2013年の分析と2014年~2018年の予測」(IDC #14010103、2014年5月発行)
- *2 RFC2544に準じた測定値(NATなし・フィルタなし、双方向)です。
- *3 AES+SHA1利用時のRFC2544による測定値(双方向)です。
主な特長
1. ネットワーク構築から運用管理まで使いやすさを追求した新GUI搭載
『RTX1210』は、ネットワークの構築から運用管理まで使いやすさを追求した新GUIを搭載しました。ヤマハルーターを初めてご使用になる方やコマンドラインによる設定が不慣れな方でも、NVR500やRTX810で好評の「かんたん設定」ページをより進化させた新しい「かんたん設定」画面で、基本的なネットワークを容易に構築することができます。
さらにFWX120で実現した「ダッシュボード」機能を『RTX1210』の新GUIでもお使いいただけます。運用管理やトラブルシューティングに有用な様々なガジェットを利用環境に合わせて取捨選択し、画面上に自由に配置することでより直感的にネットワークの状態を把握することができます。
- (注)掲載の画面は開発中のものです。仕様は予告なく変更することがあります。
2. ネットワークの見える化の拡張
スイッチ、無線LANアクセスポイントの統合管理機能であるスイッチ制御の画面を『RTX1210』では「LANマップ」として再構成し、LAN内のネットワーク構成をよりわかりやすく表示できるようになりました。
「LANマップ」では、スイッチ、無線LANアクセスポイントのみならずその配下のPC、プリンター、ネットワークカメラ、POS端末、スマートデバイスなどの端末を表示*4することができます。さらに異常の自動検知およびその通知等、トラブル発生時の原因究明に役立つ機能も併せて提供することで、ネットワーク管理者にやさしい管理、運用の環境を提供します。
- *4 無線LANアクセスポイント配下の端末表示は、『RTX1210』発売後対応予定です。
- (注)掲載の画面は開発中のものです。仕様は予告なく変更することがあります。
3. ルーター基本性能の向上
『RTX1210』には10個のLANポートが搭載されており、LAN1は8ポートのスイッチングハブとなっています。また、すべてのLANポートがギガビットイーサネットに対応しています。スループットは最大2Gbit/sとなり、VPNスループットは最大1.5Gbit/sを実現します。
4. USBデータ通信端末を利用したデータ通信
『RTX1210』はUSBポートを搭載し、USBデータ通信端末を接続して携帯電話網をWAN回線として使用することが可能です*5。これによりメイン回線が切断された場合のバックアップ回線として携帯電話網を利用できるほか、有線回線未提供エリアや工事現場、臨時店舗などにおいても回線工事無しでネットワーク環境を構築することができます。
- *5 対応端末は、当社ネットワーク機器ホームページにて順次公開してまいります。
5. 2020年から始まるISDNマイグレーション*6への備え
『RTX1210』はビジネス用途において根強い人気のあるISDN回線の接続機能を提供するため、ISDNや専用線を収容するISDN S/Tインターフェースを1ポート搭載します。同時にフレッツ光ネクスト回線のひかり電話を利用した帯域確保型データ通信サービスであるデータコネクトに対応しており、ISDN回線からの移行を計画的に進めることができます。
- *6 2020~2025年に日本国内の固定系電話回線網のPSTN(ISDN)からIPネットワーク(NGNもしくはフレッツ光ネクスト)への移行(マイグレーション)が計画されております。 PSTN/ISDNの音声通信はフレッツ光ネクスト回線の「ひかり電話」で代替し、ISDNのデータ通信は「データコネクト」で代替されます。
6. スマートフォン/タブレット端末連携(L2TP/IPsec)
『RTX1210』はL2TP/IPsecに対応しており、スマートフォン、タブレット端末からインタ―ネット越しに『RTX1210』配下のプライベートネットワークへセキュアに接続することが可能です。
7. ファンレスおよび動作環境温度45℃対応
『RTX1210』は、ファンレスによる静音設計であると同時に、放熱効率に優れた金属筐体を採用することで動作環境温度として最大45℃に対応しています。
8. 地球温暖化対策(グリーンIT)に対応した省エネ性能、機能を強化
『RTX1210』のLANポートはEEE(Energy Efficient Ethernet)に対応し、イーサネットの省電力化を実現しています。最大消費電力は14.5Wとなり、全ポートギガビットイーサネットに対応した中小規模ネットワーク・SOHO環境向けルーターとして業界トップレベルの低消費電力の製品となります。
主な仕様
赤字部分はRTX1200との差分仕様です。
品番 | RTX1210 | |
---|---|---|
希望小売価格(税抜) | 125,000円 | |
JANコード | 49 57812 57644 4 | |
対応回線およびサービス網*7 | FTTH(光ファイバー)、ADSL、CATV、ISDN(BRI)、高速ディジタル専用線(64kbit/s、128kbit/s)、ATM回線、IP-VPN網、広域イーサネット網、携帯電話網*8、フレッツ・サービス、IPv6 PPPoE/IPoE(フレッツ光ネクスト回線)、データコネクト(フレッツ光ネクスト回線) | |
インターフェース | LANポート | 10ポート(LAN1/LAN2/LAN3) *10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T、ストレート/クロス自動判別 *LAN1は8ポートスイッチングハブ |
内蔵スイッチングハブ機能 | ポート分離、LAN分割(ポートベースVLAN)、ポートミラーリング、リンクアグリゲーション | |
ISDN S/Tポート | 1ポート(終端抵抗ON/OFF可能) | |
microSDスロット | 1スロット(microSD/microSDHC対応、microSDXCは未対応) | |
USBポート*9 | 1ポート(USB2.0 Type-A、給電電流:最大500mA、USBメモリ/USBデータ通信端末に対応) | |
コンソールポート(設定用) | 1ポート(RJ-45、9,600bit/s [初期値]) | |
Flash ROM | 32MB | |
RAM | 256MB | |
状態表示ランプ | 前面:28 (POWER、ALARM、STATUS、LAN [LINK×10、SPEED×10]、ISDN [L1/B1、B2]、microSD、USB、DOWNLOAD) | |
動作環境条件 | 周囲温度0~45℃、周囲湿度15~80%(結露しないこと) | |
電源 | AC100~240V(50/60Hz)、電源内蔵、電源インレット(3極コネクター、C13タイプ)、電源スイッチ | |
最大消費電力(皮相電力)、最大消費電流、発熱量 | 最大14.5W(28VA)、0.28A、52.2kJ/h | |
省エネ機能 | EEE(Energy Efficient Ethernet)、未使用LANポートのシャットダウン、microSDスロット/USBポート停止 | |
筐体内温度測定 | 温度計内蔵(コマンドで確認、SNMPによる取得、閾値設定によるSNMPトラップ、ALARM LEDによる警告) | |
筐体 | 金属筐体、ファンレス、セキュリティースロット(ケンジントンロック用) | |
電波障害規格、環境負荷物質管理 | VCCIクラスA、RoHS対応 | |
外形寸法 | 220(W)×42(H)×239(D)mm (ケーブル、端子類は含まず) | |
質量 | 1.5kg(付属品は含まず) | |
付属品 | 電源コード、電源コード抜け防止金具、冊子(はじめにお読みください)、ゴム足、CD-ROM(1枚:[PDF]取扱説明書・コマンドリファレンス・設定例集、[ソフトウェア]RT-FileGuard、MD5SUM) | |
スループット | 最大2Gbit/s | |
IPsecスループット | 最大1.5Gbit/s | |
経路エントリー数 | 10,000 | |
VPN対地数 | 最大設定可能数*10 | 100 |
IPsec | 100 | |
L2TP/IPsec | 100 | |
L2TPv3 | 9 | |
PPTP | 4 | |
NATセッション数 | 65,534 |
- *7 ADSL、CATV、FTTH等の回線との接続には、別途ADSLモデム、ケーブルモデムまたはメディアコンバーターが必要です。ATM回線との接続には、ATM-TAが別途必要です。
また、複数のパソコンでの使用を認めていないプロバイダもあるため、契約内容を確認ください。 - *8 USBポートにUSBデータ通信端末を接続する必要があります。
- *9 全てのUSBメモリの動作を保証するものではありません。またUSBハブは利用できません。
- *10 複数のVPN機能を併用する場合に、合計で設定することができる数です。
●2014年6月現在の情報です。仕様および機能の名称は予告なく変更することがあります。
●外部データベース参照型URLフィルターの対応は予定しておりません。
●文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
この件に関するお問い合わせ先
■報道関係の方のお問い合わせ先
- ヤマハ株式会社
- 広報部 宣伝・ウェブコミュニケーショングループ 窪井、千葉
〒108-8568 東京都港区高輪 2-17-11
TEL:03-5488-6605
FAX:03-5488-5063
■一般の方のお問い合わせ先
- ヤマハ株式会社
- ヤマハルーターお客様ご相談センター
〒430-8650 静岡県浜松市中区中沢町10-1
TEL:03-5651-1330
FAX:053-460-3489
ホームページURL
http://jp.yamaha.com/products/network/
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/
※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
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