ニュースリリース

2014年09月10日 [プロオーディオ]

可搬性とコストパフォーマンスに優れた新シリーズ

高分解能、高音圧の音質をコンパクト・軽量なキャビネットで実現

ヤマハ パワードスピーカー『DBRシリーズ』
スピーカーシステム『CBRシリーズ』

− 小規模な拡声から小規模ライブSR、設備音響まで幅広い用途に対応する6モデル −

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ヤマハ パワードスピーカー 『DBRシリーズ』 2014年10月上旬発売

ヤマハ パワードスピーカー
『DBRシリーズ』
2014年10月上旬発売

 

ヤマハ スピーカーシステム 『CBRシリーズ』 2015年1月上旬発売

ヤマハ スピーカーシステム
『CBRシリーズ』
2015年1月上旬発売

 

 ヤマハ株式会社は、プロフェッショナルオーディオ機器の新製品として、ヤマハ パワードスピーカー『DBR10』『DBR12』『DBR15』を2014年10月上旬に、ヤマハ スピーカーシステム『CBR10』『CBR12』『CBR15』を2015年1月上旬に発売します。

価格と発売日

品名 品番 価格 発売日
ヤマハ
パワードスピーカー
DBR10 63,000円(税抜) 2014年10月上旬
DBR12 73,000円(税抜)
DBR15 83,000円(税抜)
ヤマハ
スピーカーシステム
CBR10 35,000円(税抜) 2015年1月上旬
CBR12 45,000円(税抜)
CBR15 55,000円(税抜)

製品の概要

 パワードスピーカーは、アンプとスピーカーを一体にすることにより、それぞれの性能を最大限にを引き出すことができ可搬性に優れるため、ライブステージやイベントなどの可搬用途をはじめ、高出力が要求されるライブハウスやクラブなどの常設音響システムでも需要が高まっています。
 一方、外部のパワーアンプを用いるパッシブ型のスピーカーは、筐体を軽量にすることができ、電源の供給をパワーアンプに行えばよいため、可搬および設備の両方の用途において幅広く使用されています。

 このたび、可搬型スピーカーの新ラインアップとして、パワードスピーカー『DBRシリーズ』およびスピーカーシステム『CBRシリーズ』を発売します。
 『DBR シリーズ』は、当社のPA用パワードスピーカーの中で最も可搬性とコストパフォーマンスに優れたシリーズで、上位機種「DSR シリーズ」、「DXRシリーズ」の開発で蓄積されたDSP処理、音響設計、機構技術のノウハウを継承しつつ、小型軽量化、高音質、高音圧を達成しました。可搬性に加えて汎用性を備えており、メインスピーカーとしてのスピーカースタンド設置だけでなくフロアモニター設置やオプションのスピーカーブラケットやアイボルトを使用した設備設置にも対応しています。また、好評のパワードサブウーファー『DXSシリーズ』と組み合わせることで、より低い再生周波数帯域をも再生する本格的なシステムの構築が可能になります。
 一方、『CBRシリーズ』は、高音質、高耐入力を誇るパッシブ型のスピーカーです。『DBRシリーズ』と共通のエンクロージャーを使用しており、高い可搬性を実現するとともにメインPAやフロアモニター、設備などさまざまな設置に対応します。電源を必要としないため、スピーカー周囲に電源確保が難しい設置環境にも対応できます。

 詳細は以下の通りです。

『DBR シリーズ』 主な特長

1.最新鋭のDSP技術 による分解能に優れた高音質と高度な保護機能

『DBR シリーズ』は、低域と高域の2 つのスピーカーユニットをもつ2 ウェイフルレンジ構成のパワードスピーカーです。上位モデル「DSR シリーズ」「DXRシリーズ」の最大の特長である高性能DSP技術を受け継ぎ、アンプとスピーカーの性能を最大限に引き出します。リニアな位相特性を持つFIR フィルターをクロスオーバーに採用した独自の「FIR-X tuning™」処理により、振幅特性・位相特性を最適化し、分解能に優れた高音質を実現しています。
さらに上位モデルで好評のマルチバンド・ダイナミクス・プロセッサー「D-CONTOUR (Dynamic-Contour)」を搭載しています。「D-CONTOUR」は、アンプの出力レベルをリアルタイムに監視し、人間の聴感特性に合わせて振幅特性をダイナミックにコントロールします。このため、いかなる音量においてもバランス良く、迫力のあるサウンドを提供します。FOH/MAIN とMONITOR の2 つのモードを備えており、用途に応じて最適なサウンドを引き出すことができます。
『DBR シリーズ』のDSP は、サウンドチューニングだけでなく保護機能も提供しています。DSP 制御の高度な保護機能により、電源、パワーアンプ、スピーカーユニット全てのコンポーネントを確実に保護し、それぞれの性能を最大限まで引き出します。

2.高効率・ハイパワーClass-Dアンプとカスタム設計のスピーカーユニット

新開発高効率 Class-D アンプユニットは軽量・コンパクトな筐体でありながら、『DBR15』『DBR12』では1000W、『DBR10』では700W(ダイナミックパワー) の高出力を実現しました。
低域のスピーカーユニットは、高耐入力で歪みの少ない設計により、制動感がありタイトな低域を実現します。再現能力の高い1.4インチコンプレッションドライバー(DBR10は1インチ)を搭載した高域ユニットは、指向制御に優れた定指向性ホーンとの組み合わせにより、優れたダイナミクス、明瞭度、遠達性を獲得しています。
これらのアンプとスピーカーユニットの組み合わせと高度なDSP制御により、ダイナミクス、音の再現性をキープしながら、高い音圧レベルを実現しました。『DBR15』では、最高音圧レベル132dB SPLを実現しています。

3.可搬性、汎用性に優れた、コンパクト・軽量かつ堅牢なエンクロージャー

ステージへの持ち運びを重視したエンクロージャーには、軽量かつ堅牢な肉厚プラスチックを採用しています。スピーカー前面を覆うメタルグリルは、運搬時の衝撃から内部コンポーネントを保護すると同時に、ステージや設備において主張しすぎないプロフェッショナルな印象を与えます。また、グリップ感に優れたハンドルを装備しており可搬性を高めています。
さらに、さまざまな設置に対応できるよう、スピーカースタンド設置用のポールソケットに加え、フロアモニター設置に最適な50°のモニターアングルを備えています。『DBR12』『DBR15』は左右対称のエンクロージャー設計によりミラーモード設置が可能です。オプションのスピーカーブラケットおよびアイボルトを用いた設置に対応するリギングポイント(M8用ネジ穴)を装備しており、設備設置も可能です。

フロアモニターとしての使用例

フロアモニターとしての使用例

4.便利な簡易ミキサー機能

『DBR10』リアパネル『DBR10』リアパネル

『DBRシリーズ』は、2系統の入力を持つ簡易ミキサー機能を搭載しています。入力端子にはコンボジャック、RCAピン端子を備えており、ミキシングコンソールの出力だけでなく、マイクや楽器、ポータブルオーディオ機器などのさまざまなソースを直接接続することが可能です。また、出力はCH1とのパラレル接続、またはCH1とCH2のミックスアウトが選択可能となっており、システムの拡張も容易です。

『CBR シリーズ』 主な特長

1.カスタム設計のスピーカーユニットと厳選された部品を使用したネットワーク回路

『CBRシリーズ』は低歪み、高耐入力のウーファーと再現能力の高いコンプレッションドライバーを採用しています。また、ネットワーク回路には厳選された部品のみを使用しクリアな音質を実現しています。

2.大音圧を実現する高信頼性のHF保護回路と高耐入力のLFユニット

『CBRシリーズ』は、高域ユニットへの過大入力を制限するHF保護回路を搭載。高耐入力のLFユニットと組み合わせることで、スピーカーユニットの破損やそれによるイベントの中断を心配することなく、安心して大音圧を出すことを可能にしています。パワーアンプ『P-Sシリーズ』、パワードミキサー『EMXシリーズ』など、外部のパワーアンプとの組み合わせにより、高出力を発揮します。

3.スピコンおよびフォーンプラグに対応した入力端子を装備

『CBRシリーズ』リアパネル『CBRシリーズ』リアパネル

標準的な1/4インチフォーンジャックに加えて業務用途で定番のspeakON(スピコン)端子を装備しており、接続できるケーブルやパワーアンプ、パワードミキサーの幅を広げています。

4.汎用性の高いエンクロージャーデザイン

『CBRシリーズ』は、『DBRシリーズ』と同様に、軽量かつ堅牢な肉厚プラスチックを採用したエンクロージャーを使用しています。さまざまな設置に対応できるよう、スピーカースタンド設置用のポールソケットに加え、フロアモニターに最適な50°のウェッジアングルを備えています。『CBR12』『CBR15』は左右対称のエンクロージャー設計によりミラーモード設置が可能です。オプションのスピーカーブラケットおよびアイボルトを用いた設置に対応するリギングポイント(M8用ネジ穴)を装備しており、設備設置も可能です。

主な仕様

DBRシリーズ

モデル DBR10 DBR12 DBR15
形式 バイアンプ2WAYバスレフ型パワードスピーカー
再生周波数帯域(-10dB) 55Hz ‒ 20kHz 52Hz – 20kHz 50Hz ‒ 20kHz
公称指向角度 水平:90°/垂直:60°
最大出力音圧
(実測値peak)IEC noise@1m
129dB SPL 131dB SPL 132dB SPL
クロスオーバー周波数 2.1kHz 2.1kHz 2.1kHz
パワーアンプ アンプ駆動形式 Class-Dアンプリファイアー
出力(ダイナミック) 700W (LF: 500W, HF: 200W) 1000W (LF: 800W, HF: 200W)
出力(連続) 325W (LF: 260W, HF: 65W) 465W (LF: 400W, HF: 65W)
空冷方式 強制空冷(ファン:4段速)
電源電圧 100V, 100-120V, 220–240V, 50Hz/60Hz
消費電力 1/8出力 60W 74W
コンポーネント LF 10”コーン
2”ボイスコイル
12”コーン
2”ボイスコイル
15”コーン
2.5”ボイスコイル
HF 1”ボイスコイルコンプレッションドライバー 1.4”ボイスコイルコンプレッションドライバー
コネクター 入力 INPUT1: Combo×1、INPUT2: Combo×1+RCA-pin×2 (Unbalanced)
出力 XLR3-32×1 (CH1 Parallel Through or CH1+CH2 Mix)
コントロール LEVEL×2, LINE/MIC, HPF, D-CONTOUR, THRU/MIX, POWER
ハンドル 天面×1 側面×2 側面×2
寸法・質量 308W×493H×289D mm・10.5kg 376W×601H×348D mm・15.8kg 455W×700H×378D mm・19.3kg
吊金具用ポイント 底面×2(M8×15mm用) 底面×2、リア×1(M8×15mm用)
ポールマウントソケット 35mm(底面×1)

CBRシリーズ

モデル CBR10 CBR12 CBR15
形式 2WAYバスレフ型スピーカー
再生周波数帯域(-10dB) 50Hz – 20kHz 48Hz – 20kHz 46Hz – 20kHz
公称指向角度 水平:90°/垂直:60°
最大出力音圧(計算値, 1m) 123dB SPL 125dB SPL 126dB SPL
出力音圧レベル (1W, 1m) 94dB SPL 96dB SPL 96dB SPL
クロスオーバー周波数 2.8kHz 2.1kHz 2.0kHz
定格インピーダンス
許容入力
(IEC ノイズ)
NOISE 175W 175W 250W
PGM 350W 350W 500W
MAX 700W 700W 1000W
コンポーネント LF 10”コーン
2”ボイスコイル
12”コーン
2”ボイスコイル
15”コーン
2.5”ボイスコイル
HF 1”ボイスコイルコンプレッションドライバー 1.4”ボイスコイルコンプレッションドライバー
コネクター 1/4インチフォーン(Phone)×1, スピコン(speakON)NL4MP×1
ハンドル 天面×1 側面×2 側面×2
寸法・質量 308W×493H×289D mm・9.4kg 376W×601H×348D mm・13.9kg 455W×700H×378D mm・17.7kg
吊金具用ポイント 底面×2(M8×15mm用) 底面×2、リア×1(M8×15mm用)
ポールマウントソケット 35mm(底面×1)

*文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。

この件に関するお問い合わせ先

■報道関係の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
広報部 宣伝・ウェブコミュニケーショングループ 担当:木崎
〒108-8568 東京都港区高輪 2-17-11
TEL:03-5488-6605
FAX:03-5488-5063

■一般の方のお問い合わせ先

株式会社ヤマハミュージックジャパン
PA営業部
プロオーディオ・インフォメーションセンター
TEL:0570-050-808 (ナビダイヤル、全国共通番号)
(電話受付: 祝祭日を除く月~金/11:00~19:00)
ウェブサイト http://jp.yamaha.com/support/

※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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