ニュースリリース

2014年09月30日 [技術・サービス]

インバウンド観光の振興策・バリアフリー施策に最適

アナウンスなどが流れているところでアプリを開くだけで翻訳情報や文字情報を受け取れる

日本語音声のユニバーサルデザイン化支援サービス
『おもてなしガイド』

− 10/1より提供開始。「大坂の陣400年天下一祭 冬の陣」にて先行採用 −

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 ヤマハ株式会社は、インバウンド観光の振興策・バリアフリー化施策を検討している事業者、公共施設、観光施設に向けて、利便性の高い多言語の音声・文字ガイドの構築を支援するサービス『おもてなしガイド』の提供を10月1日より開始します。

 本サービスにて音声・文字ガイドを構築することで、その利用者は、対象となる音声が流れているところでお手持ちのスマートフォンやタブレット上のアプリケーションを開くだけで、必要とする言語で翻訳情報をリアルタイムに受け取ることができます。日本語がわからない外国人や、音が聞こえにくい高齢者や聴覚障がい者の方にも、日本語音声の内容を簡単に伝えることができるサービスです。

 なお、本サービスの先行事例として、10月1日(水)から大阪城公園にて開催される「大坂の陣400年天下一祭 冬の陣」(主催:大坂の陣400年プロジェクト実行委員会)で、本サービスを採用したタブレット用アプリケーションが登場します。

開発の背景

 訪日外国人観光客が増加注1している日本において、日本語の音声をどのように多言語化して効果的に伝えていくかは、外国人観光客の利便性向上を考えるうえで大きな課題となってきています。また、音が聞こえにくい高齢者や聴覚障がい者の方が暮らしやすい社会を目指すうえでも、音声情報の内容をわかりやすい形で伝えていくことは重要です。しかし、何カ国語もの翻訳音声をアナウンスで流したり、音声の内容を字幕で表示したりする場合には、時間やスペース上の制約から効果的に伝えられない場合があります。当社は、こうした課題を解決すべく『おもてなしガイド』を開発しました。

 『おもてなしガイド』は、当社独自の技術を用いた多言語の音声・文字ガイドの構築と、その有効活用策のコンサルティングまでを提供するサービスです。事業者、公共施設、観光施設は、本サービスを利用することで、既存のスピーカーや映像ディスプレイなどの設備を活かしたまま、特殊な機材を導入することなく、安価かつスピーディーに多言語化された音声や文字の提供を行えます。

 当社は、グローバルに事業を展開する「音・音楽」を扱う企業として、こうした音声のユニバーサルデザイン化に向けた取り組みを進めることで、より多くの方が有用な情報を手軽に取得できるようになることを目指していきます。

『おもてなしガイド』概要

1. 音声のユニバーサルデザイン化。より多くの方に日本語音声の内容を伝えられる

本サービスにて構築された音声・文字ガイドの利用者は、対象のアナウンスやナレーションなどの日本語音声が流れているところで、自身のスマートフォンやタブレットからアプリケーションを開くだけで、翻訳された音声や文字を受け取ることができます。翻訳コンテンツは、各モバイル端末の言語設定にあわせて提供されるため、難しい設定を行うことなく必要とする言語で情報を受け取れます。日本語の音声に対して、日本語の文字情報をあわせて提供すれば、音が聞こえにくい高齢者や聴覚障がい者の方に向けたソリューションとしても活用できます。

2. 安価かつスピーディーに多言語の音声・文字ガイドを構築できる

本サービスにて構築された音声・文字ガイドでは、音声信号をトリガーにして、あらかじめ用意しておいた翻訳音声や文字を提供します。この音声信号を、いつも流しているアナウンスや映像などに埋め込むことで、既存のコンテンツを活かした音声・文字ガイドの構築を行えます。音声信号は、一般的なスピーカーや映像ディスプレイなどから送信でき、受信機にはユーザーのスマートフォンやタブレットを利用できるため、本サービスの利用にあたっては、特殊な送受信機などの機材を導入する必要はありません。今後は、テキストの自動翻訳機能や、自動的に翻訳テキストを読み上げる音声合成機能の搭載も予定するなど、さらなる機能拡充を予定しています。

3. 自由なアプリケーション設計が可能

本サービスには決められたハードウェアやソフトウェアの指定はなく、独自の要件にあわせた自由な設計で多言語対応の音声・文字ガイドの構築が行えます。例えば、翻訳した音声や文字情報をあらかじめアプリケーション内に組み込めば、インターネット環境のない場所でも利用できる多言語の音声・文字ガイドを構築できます。地下街や病院、映画館でも利用できるほか、高額なパケット代や、スマートフォンなどのバッテリー消費を心配する外国人観光客にも配慮した設計を簡単に実現できます。

「大坂の陣400年天下一祭 冬の陣」における本技術の先行採用について

 大阪市、大阪府や関係団体に加え、報道関係者・鉄道事業者など、さまざまな企業が委員をつとめる「大坂の陣400年プロジェクト実行委員会」が、大坂の陣400周年を記念して、10月1日(水)より開催するイベント「大坂の陣400年天下一祭 冬の陣」にて、本サービスの先行事例となるアプリケーションが登場します。大阪城公園の特設会場「武将ホール」にて上映される大阪城のダイナミックな空撮3D映像をより楽しむために、『おもてなしガイド』で提供される技術を用いた当社製のアプリケーションが搭載されたタブレットが無料で貸し出されます。3D映像や日本語音声と同期された、英語、中国語、韓国語の3ヶ国語に対応した音声が提供されます。

*おもてなしガイドは、当社の商標です。

*文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。

この件に関するお問い合わせ先

■報道関係の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
広報部 広報グループ 新川(あらかわ)
〒108-8568 東京都港区高輪2-17-11
TEL:03-5488-6601
FAX:03-5488-5060

■一般の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
事業開発部 yamaha+推進室
〒108-8568 東京都港区高輪2-17-11
TEL:03-5488-5070
FAX:03-5488-6485

※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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