2014年11月20日 [音楽制作]
3年ぶりとなる「VOCALOID™」の新バージョン『VOCALOID4』が登場
ヤマハ ソフトウェア
『VOCALOID4 Editor』『VOCALOID4 Editor for Cubase』
『VOCALOID4 Library VY1V4』
− より使いやすく、より豊かな歌声表現が可能に。12月下旬より発売開始 −
ヤマハ株式会社は、パソコンでバーチャルシンガーによる表現豊かな歌声を作り出すことができるソフトウェア『VOCALOID4 Editor』『VOCALOID4 Editor for Cubase』『VOCALOID4 Library VY1V4』を12月下旬に発売します。パッケージ版は全国の楽器店、量販店などで、ダウンロード版は公式オンラインストア「VOCALOID STORE」( http://shop.vocaloidstore.com/ )にて販売します。
価格と発売日
品名 | 品番 | 価格 | 発売予定日 |
---|---|---|---|
ヤマハソフトウェア(歌声編集ソフトウェア) VOCALOID4 Editor※1 |
V4EDITORSTDJP | オープンプライス | 12月下旬 |
ヤマハソフトウェア(Cubase 7シリーズ用歌声編集ソフトウェア) VOCALOID4 Editor for Cubase※2 |
V4EDITORCUBJP | ||
ヤマハソフトウェア(VOCALOID4対応 歌声ライブラリ) VOCALOID4 Library VY1V4※3 |
VY1V4JP |
- ※1 単体では使用できません。別売の「VOCALOID3」または『VOCALOID4』対応の歌声ライブラリが必要です。 対応OSはWindowsのみです。
- ※2 単体では使用できません。別売の「VOCALOID3」または『VOCALOID4』対応の歌声ライブラリが必要です。ただし、ダウンロード版には、「Cubase AI」は付属していませんので、「Cubase 7」シリーズのいずれかがさらに必要となります。対応OSはWindowsとMac OSです。「Cubase 7」シリーズ全グレード対応(「Cubase 7.5」と「Cubase Artist 7.5」を含みます。)ダウンロード版はアップグレード製品のみとなります。ただしライセンスは、1製品につき1台でのみ使用可能となるため、複数のコンピューターにインストールして使用することはできません。
- ※3 単体では使用できません。『VOCALOID4 Editor』または『VOCALOID4 Editor for Cubase』のいずれかが必要です。『VOCALOID4』対応歌声ライブラリには「Tiny VOCALOID Editor」は付属しません。
製品の概要
「VOCALOID」は、当社が開発した、歌詞とメロディーを入力するだけで楽曲のボーカルパートを制作できる歌声合成技術および、その応用ソフトウェアです。2011年に発表した「VOCALOID3」からは、「VOCALOID3 Editor」と呼ばれる専用の歌声編集ソフトウェアと、さまざまな企業から発売されている「歌声ライブラリ」と呼ばれる歌手の声のデータベースをパソコンにインストールすることで自由に歌声の制作が楽しめます。また、スタインバーグ社の音楽制作用ソフト「Cubase」に「VOCALOID」の機能を組み込んで効率的に楽曲を制作できる「VOCALOID Editor for Cubase」も発売以来、好評を得ています。現在、「VOCALOID」を用いて制作された楽曲は、さまざまな動画ポータルサイトにて数多く発表され、バーチャルシンガーによる新しい音楽として高い人気を誇っています。
このたび、「VOCALOID3」の発表以来3年ぶりとなる新バージョン『VOCALOID4』を開発し、クリエイターやアーティストにより豊かな歌声表現とより使いやすい制作環境を提供する3つの新製品『VOCALOID4 Editor』『VOCALOID4 Editor for Cubase』『VOCALOID4 Library VY1V4』を発売します。
歌声編集ソフトの『VOCALOID4 Editor』には、声を激しく振るわせ唸るような効果が得られる「グロウル機能」や、2種類の歌声ライブラリをブレンドし、歌声ライブラリ間で自由に音色をコントロールすることが出来る「クロスシンセシス機能」を搭載し、合成品質のさらなる向上を図りました。また、ピッチの変化を視覚的にわかりやすく表示する「ピッチレンダリング機能」を新たに搭載し、より使いやすい制作環境を実現しました。
スタインバーグ社のDAWソフト「Cubase 7」シリーズ上に『VOCALOID4 Editor』の機能を組み込める『VOCALOID4 Editor for Cubase』では、上記の機能や特長に加え、外部MIDI機器から入力されたMIDI情報をリアルタイムにエディット画面に反映する機能を搭載し、より効率的に音楽制作が行えるようになりました。
また、『VOCALOID4』の性能を最大限に引き出すことができる日本語の女性声の歌声ライブラリ『VOCALOID4 Library VY1V4』も同時に発売します。
今回の新製品の発売にあたっては、「VOCALOID3」ユーザーが手軽にバージョンアップを行えるように「VOCALOID4 アップグレードキャンペーン」も合わせて実施します。
なお、これらの新製品は、11月21日(金)から23日(日)まで東京ビッグサイトにて開催される「2014楽器フェア」にて体験できる形で展示します。
詳細は以下の通りです。
『VOCALOID4 Editor』の概要と主な特長
『VOCALOID4』の機能を用いて歌声制作を行うためのソフトウェアです。「歌声ライブラリ」と呼ばれる別売りの歌手の声のデータベースとともに利用することで、パソコン上で自由に歌声の制作が楽しめます。『VOCALOID4 Editor』があれば、『VOCALOID4』の歌声ライブラリはもちろん、「VOCALOID3」の歌声ライブラリもより表現力豊かに、より便利に使用できます。
1.唸るような歌声表現を可能にする「グロウル機能」
声を激しく震わせて唸るような歌声が表現できるようになりました。ブルースやロックなどをはじめ、喉を震わせるような歌唱表現が求められる場面で活躍します。
- ※本機能に対応した『VOCALOID4』の歌声ライブラリが必要です。かかり具合は歌声ライブラリの種類によって異なります。
2.2つの歌声ライブラリをブレンドできる「クロスシンセシス機能」
2つの歌声ライブラリをブレンドして、新たな音色を作り出すことができる機能を搭載しました。ブレンド具合を時系列で調節できるため、例えば、優しい声からパワフルな声への変化などを滑らかにつけることができます。
- ※対象となる2つの歌声ライブラリのシンガーと言語が同じ場合に限り利用できます。対応歌声ライブラリ(「VOCALOID3」『VOCALOID4』の歌声ライブラリ)は「VOCALOID」公式サイト(http://www.vocaloid.com/)にて案内します。
3.ピッチ変化などを視覚的にわかりやすく表示する「ピッチレンダリング機能」
ピッチやビブラートの掛かり具合がひと目で分かるグラフを描画できます。制作した歌声を聴いて確認するだけでなく、視覚的にも確認できるため、より効率的に作業を行えます。
『VOCALOID4 Editor for Cubase』の概要と主な特長
スタインバーグ社のDAWソフトウェア「Cubase 7」シリーズ上で、『VOCALOID4 Editor』の機能を追加して、利用できるソフトウェアです。別売りの『VOCALOID3』もしくは『VOCALOID4』の「歌声ライブラリ」とともに利用することで「Cubase 7」シリーズの豊富な機能とシームレスに連動した音楽制作が可能となります。『VOCALOID4 Editor』の機能に加え、以下の独自機能や特長を持っています。
1.MIDI機器から「VOCALOID」のシーケンスデータをリアルタイム入力することが可能に
MIDIキーボードなど、外部MIDI機器から入力されたMIDI情報をリアルタイムで「VOCALOID」のエディット画面に反映します。また、演奏にあわせて発声させることもできるため、あたかも演奏するかのように「VOCALOID」のシーケンスデータを作成できます。
- ※発音できる音声は、歌声ライブラリの種類によって異なり、決められた発音記号の中から一つの音のみを選択できます。(例:日本語の歌声ライブラリの場合は「ア行」と「ラ行」から選択できます。)
2.「Cubase AI」をパッケージ版に同梱。作曲・歌声制作・録音・編集・ミックスまでをこれ1本で行える
パッケージ版には、「Cubase 7」 のコアテクノロジーを凝縮したスペシャルコンパクトバージョン「Cubase AI」を同梱しています。歌声制作のみならず、作曲・録音・編集・ミックス機能を凝縮した「Cubase AI」との組み合わせにより、購入したその日から音楽制作をはじめることができます。
- ※ダウンロード版には「Cubase AI」は付属していません。
『VOCALOID4 Library VY1V4』の概要と主な特長
女性歌手の声のデータベースが収録された『VOCALOID4』初となる歌声ライブラリです。『VOCALOID4 Editor』や『VOCALOID4 Editor for Cubase』とともに利用することで、パソコン上で自由に歌声の制作が楽しめます。
1.あらゆるジャンルを歌いこなすスタンダードな女性声
「VOCALOID3」の歌声ライブラリである「VY1V3」をもとに、『VOCALOID4』におけるスタンダードな女性声を目指して開発した歌声ライブラリです。クリアな滑舌と力強く伸びのあるロングトーン、スムーズな発声によってあらゆるジャンルを歌いこなします。
2.「グロウル」「クロスシンセシス」に対応した4つの歌声ライブラリを同梱
『VOCALOID4』の新機能である「グロウル」「クロスシンセシス」の性能を最大限に引き出すことができる「Normal」「Soft」「Power」「Natural」の4つライブラリを同梱。多様な歌声表現を追求することができる製品です。
3.パッケージイラストに人気イラストレーターの「坂本ヒメミ」氏を起用
パッケージイラストには、人気イラストレーターの「坂本ヒメミ」氏を起用しました。これまでの「VY1」シリーズの特徴である、和風、カンザシをモチーフとしながら、作品が生み出される空間をコンセプトにしたデザインに仕上がっています。
VOCALOID4アップグレードキャンペーン
「VOCALOID3 Editor(SE)」「VOCALOID Editor for Cubase(NEO)」「VOCALOID3 Library VY1V3(SE/NEO)」を購入された方を対象に、『VOCALOID4 Editor』、『VOCALOID4 Editor for Cubase』もしくは『VOCALOID4 Library VY1V4』を、公式オンラインサイト「VOCALOID STORE」にて5,400円(税込)で購入できるアップグレードキャンペーンを実施します。また、11月10日(月)以降に「VOCALOID3 Editor(SE)」「VOCALOID Editor for Cubase NEO」を購入された方に対しては、『VOCALOID4 Editor』もしくは『VOCALOID4 Editor for Cubase』を、2015年6月末まで無償で入手できるキャンペーンを実施します。
詳細はVOCALOID公式サイト(http://www.vocaloid.com)にて案内する予定です。
- ※「VOCALOID3 Editor」「VOCALOID3 Editor SE」「VOCALOID Editor for Cubase NEO」は在庫がある限り、販売する予定です。
- ※本キャンペーンで提供する製品は、すべてダウンロード版です。また、『VOCALOID4 Editor for Cubase』のダウンロード版には、「Cubase AI」は付属していません。
動作環境
『VOCALOID4 Library VY1V4』を『VOCALOID4 Editor for Cubase』と『Cubase』にて使用する場合
対応OS | Windows 8.1, Windows 8, Windows 7(32/64bit) Mac OS X 10.9, 10.8(32/64bit) |
---|---|
CPU | Intel Dual Core CPU |
必要メモリー | 2GB以上 |
ハードディスク | 12GB以上 *VY1V4(3.5GB)使用の場合です。歌声ライブラリの容量によって異なります。 |
その他 | ダブルレイヤーDVD-ROMドライブ、オーディオデバイス インターネット接続環境(アクティベーション、ディアクティベーション、ソフトウェアアップデートなど) |
『VOCALOID4 Library VY1V4』を『VOCALOID4 Editor』にて使用する場合
対応OS | Windows 8.1, Windows 8, Windows 7(32/64bit) |
---|---|
CPU | Intel Dual Core CPU |
必要メモリー | 2GB以上 |
ハードディスク | 4GB以上 *VY1V4(3.5GB)使用の場合です。歌声ライブラリの容量によって異なります。 |
その他 | ダブルレイヤーDVD-ROMドライブ、オーディオデバイス インターネット接続環境(アクティベーション、ディアクティベーション、ソフトウェアアップデートなど) |
- ※上記の動作条件を満たしている場合でも、全てのコンピュータにおける動作を保証するものではありません。
- ※コンピュータの総合的な性能により同時に使用可能なトラック数など、パフォーマンスに違いがあります。
- ※動作環境等の最新情報は「VOCALOID」公式ウェブサイト(http://www.vocaloid.com) でご確認ください。
注
1)Steinberg Media Technologies GmbH(スタインバーグ社)
1984年設立、本社:独・ハンブルグ市。音楽制作環境の形を確立した「Cubase(キューベース)」、レコーディング、ポストプロダクション、サラウンドプロダクションなどにおけるプロフェッショナルの高い要求に応える「Nuendo(ヌエンド)」など、幅広いソフトウェア製品を開発しています。2005年1月に当社が普通株式全株を取得し、当社とスタインバーグ社の開発スタッフが一丸となり、両社の技術、ソフトウェアとハードウェアのシナジーによる優れた音楽制作環境を提供しています。
2)「Cubase(キューベース)」
「クリエーター・アーティストの思いのままに」という理念のもと、スタインバーグ社の四半世紀を超える音楽制作ソフトウェア開発の経験から生まれたDAWソフトウェアです。ボーカルのピッチを自動的に補正するオーディオエフェクト「PitchCorrect」、アンプとキャビネットやエフェクターなどを自由に組み合わせて音づくりが可能なギターエフェクト「VST Amp Rack」、楽曲のコード感をトータルにコントロールする画期的な「コードトラック」など、クリエイティブでスピーディーな音楽制作を可能にする、さまざまなオーディオ/MIDIのツールを装備しています。
*「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」は、ヤマハ株式会社の登録商標です。
*「Cubase」は、Steinberg Media Technologies GmbHの登録商標です。
*その他の文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
この件に関するお問い合わせ先
■報道関係の方のお問い合わせ先
- ヤマハ株式会社
- 広報部 広報グループ 新川(あらかわ)
〒108-8568 東京都港区高輪2-17-11
TEL:03-5488-6605
FAX:03-5488-5063
■一般の方のお問い合わせ先
- VOCALOID Editor for Cubase専用窓口
ヤマハ製品 VOCALOID お客様センター
いずれもウェブサイトより - (VOCALOID4 Editor for Cubase )
(VOCALOID4 Editor、VY1V4)
http://www.vocaloid.com/support/
(お問い合わせはお問い合わせフォームでの対応のみとさせていただいております。)
※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。
関連リンク
VOCALOID公式サイト http://www.vocaloid.com/
関連画像
- 『VOCALOID4 Editor for Cubase』編集画面
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