2014年12月03日 [音楽制作]
最新のオーディオテクノロジーと次世代の音楽ツールを融合
− 作曲サポート、スタジオクオリティの編集/ミキシングなどの数多くの新機能を搭載 −
株式会社ヤマハミュージックジャパン(注1)は、Steinberg Media Technologies GmbH(注2、以下、スタインバーグ社)が開発した音楽制作用デジタル・オーディオ・ワークステーション・ソフトウェアのフラッグシップモデルである『Cubase Pro 8(キューベース プロ8)』と、その機能を厳選して搭載したミッドレンジグレードである『Cubase Artist 8(キューベース アーティスト8)』を、12月下旬に発売します。
価格と発売日
品名 | 品番 | 価格 | 発売日 |
---|---|---|---|
スタインバーグ ソフトウェア 『Cubase Pro 8』 |
CUBASE PRO 8/R | オープンプライス | 12月下旬 |
CUBASE PRO 8/E | オープンプライス | 12月下旬 | |
スタインバーグ ソフトウェア 『Cubase Artist 8』 |
CUBASE ART 8/R | オープンプライス | 12月下旬 |
CUBASE ART 8/E | オープンプライス | 12月下旬 |
- ◎ 品番の末尾は次のものを示します。R:通常版、E:アカデミック版
アカデミック版は、学生、学校教員の皆様向けの優待販売版です。ご発注の際には、学生証、教員証等のコピーが必要となります。 - ◎ アップデート版(UD)、アップグレード版(UG)は、店頭販売する上記のパッケージ版に先がけてSteinberg Online Shop でダウンロード販売を行います。詳細はスタインバーグサイトをご参照ください
- ◎ 『Cubase Pro 8』『Cubase Artist 8』発売キャンペーン(Grace Period:グレースピリオド)について
2014年10月15日(水)以降に、『Cubase 6』『Cubase 6.5』『Cubase 7』『Cubase 7.5』および『Cubase Artist 6』『Cubase Artist 6.5』『Cubase Artist 7』『Cubase Artist 7.5』をご購入されライセンスのアクティベーションをされたお客様は、無償でそれぞれダウンロード版の『Cubase Pro 8』『Cubase Artist 8』にバージョンアップいただけます。
無償バージョンアップの方法など詳細は、スタインバーグサイトにてご案内いたします。 - ◎ スタインバーグ サイト http://japan.steinberg.net/
製品の概要
『Cubase Pro 8』および『Cubase Artist 8』は、デジタル・オーディオワーク・ステーション(以下DAW)市場において高いシェアを誇る「Cubase 7.5」シリーズの後継として開発されたソフトウェアです。
よりプロフェッショナルなニーズに応えるフラッグシップモデルの『Cubase Pro 8』、ならびに音楽制作機能を厳選して搭載したミッドレンジグレードの『Cubase Artist 8』は、いずれも最新のオーディオテクノロジーと次世代の音楽ツールを融合し、直感的なワークフローを実現しています。
本製品では、複数のパッドに任意のコードを割り当ててMIDIトラックやコードトラックの入力に使用できる「コードパッド」、近接コードと五度圏のコードパレットを追加しさらに便利になった「コードアシスタント」機能、オーディオやMIDIトラックを簡単にバウンス可能な「インプレイスレンダリング」など、より快適な音楽制作環境を実現する機能を実装しました。さらに業務用DAW「Nuendo」の機能である「波形メーター」、「ダイレクトルーティング」、「バージンテリトリー」をCubaseにも実装し、さらなる操作性を兼ね備えたDAWに進化しました。
「クリエーター・アーティストの思いのままに」という理念のもと、スタインバーグの30年におよぶ音楽制作ソフトウェア開発技術を『Cubase Pro 8』『Cubase Artist 8』に凝縮しています。作曲、レコーディング、編集、ミキシングなど、いかなる作業においても高いサウンドクオリティーと直感的な操作性を提供します。
詳細は以下の通りです。
主な特長
1.作曲をサポートする新機能
■コードパッド
「Cubase 7」から搭載された「コードトラック」がさらに便利に進化。1オクターブ分のパッドに任意のコードを割り当てて、MIDIトラックやコードトラックの入力に使用できる便利なパッドを実装しました。展開系やオリジナルのボイシングも簡単に割り当てることができ、MIDIトラックとコードトラックの両方を録音可能にしてレコーディングすれば、コードボイシングと同時にコードネームを記録することも可能です。
■新しいコードアシスタントモード (近接モードは『Cubase Pro 8』のみ)
直前のコードを考慮してその場所に適したコード進行を提案してくれるコードアシスタント機能がさらに進化。近接コードと五度圏のコードパレットを追加し、実際にサウンドを聴きながら理論的に破綻しないコードを視覚的に選択することができます。選択したコードは前述の新機能「コードパッド」にも直接アサインすることもできます。
■豊富なソフトウェアシンセサイザー
今年7月に発表したドラムワークステーション「Groove Agent 4」の強力な「Acoustic Agent 」の多くの機能を搭載しました。リアルなアコースティックドラムキットベースのコンテンツセットと共に、リズムトラックの構築に威力を発揮します。ワールドクラスのバーチャルアコースティックドラマーの演奏を収録し、20 のドラムスタイルパターンのほか、グループチャンネル、ルーム、オーバーヘッド用の内蔵ミキサーなど、高度な機能も提供します。 『Cubase』との統合により、すべてのドラムキットの要素はドラムエディターにドラムマップとして自動的に割り当てられます。
■プラグインマネージャー
新機能のプラグインマネージャーを使用すると、エフェクトやインストルメントをグループ化することができます。これにより膨大なプラグインの中から素速く目的のプラグインを見つけることができ、制作作業の効率向上が可能となります。
■VST Connect SE 3 (『Cubase Pro 8』のみ)
VST Connect SE 3は、ネットワーク 経由でMIDIやオーディオをレコーディングすることが可能です。本バージョンからGUIを再設計し、『Cubase』とのシームレスな統合によって設定や接続の手間が大幅に省けます。ドラッグアンドドロップでのファイル転送やネットワーク帯域幅を節約するために録音時のビデオストリームを無効にする機能など、使い勝手がさらに向上しました。
■ドック可能なインストゥルメント・ラックとメディアベイ
プロジェクトウインドウ右側に、VSTインストルメント・ラックおよびメディアベイを表示できるようになりました。トラックと重ならずに表示できるため、メディアベイからのドラッグアンドドロップが効率的に行えます。
2.スタジオクオリティの編集/ミキシング機能
■VCAフェーダー (『Cubase Pro 8』のみ)
複数のトラックを一括で管理できるVCAフェーダー機能を搭載しました。ドラムグループ、ボーカルグループなど、セクションごとの音量管理に非常に便利です。また、VCAフェーダーにオートメーションを記録すると、コントロールされる側のフェーダーに記録されているオートメーションとマージする機能を持っているので、より複雑なオートメーションを実現します。
■ダイレクトルーティング (『Cubase Pro 8』のみ)
トラックの信号を任意のバスに複数ルーティングできるダイレクトルーティング機能を搭載。ルーティングのオン・オフをオートメーションで記録できるので、物理的なアウトプットだけで無く、エフェクトやグループへ部分的にルーティングして複雑なミックスを行うことが可能です。
■ウインドウ操作性の向上
ウインドウの操作性がさらに向上。ワークスペースメニューを使えば、作業内容に合わせたウインドウ配置を瞬時に切り替えることができます。またWindows版ではWindowsの標準コマンドを使用して最大化、元に戻す、最小化、並べて表示、切り替えなどの操作が行えるほか、タスクバーにウインドウの内容をプレビューできます。
■トラックリストとインスペクター
トラックリストとインスペクターの視認性を大幅にアップ。トラックコントロールの設定では、トラックリストに表示される内容や表示位置を細かくカスタマイズできます。
■インプレイスレンダリング
インプレイスレンダリングは、オーディオやMIDIトラックを簡単にバウンスする機能です。元のトラックに施されたエフェクトなどをオーディオに含めるのか、トラックに引き継ぐのかを細かく設定することが可能です。
■ASIO-Guard 2
ASIO-Guard 2は、オーディオ処理にドロップアウトが発生しないように効率よく先読み処理を行ってCPUへの負荷を軽減する機能です。前バージョンでは未対応だったディスクストリーミングを使用するインストゥルメントやリアルタイム入力のオーディオにも対応し、CPU負荷の高いプロジェクトでもリアルタイムで録音およびモニタリングが可能です。
■MIDIテンポ検出
これまでオーディオデータにしか適用できなかったテンポ検出機能がMIDIにも対応しました。これによってルバート演奏などで録音したMIDIデータをタイムラインに合わせる作業が格段に向上します。
■バージンテリトリー
バージンテリトリー機能を有効にすると、新たに書き込んだオートメーションデータと前後のオートメーションデータとの間に補完データが入力されなくなります。これにより、新たに書き込んだオートメーションデータの開始点や終止点を自由に移動させながらオートメーションを編集することが可能です。
■チェンネルストリップEQの向上
チャンネルストリップのEQモジュールに、マウスオーバーでゲイン、周波数およびノートピッチに関する情報を表示する機能を搭載。また、各周波数をHzだけでなくノートとセント値で設定することが可能です。さらに「PRE」セクションにあるハイカットとローカットでは、6、12、24、36、48db/Octのスロープが選択できます。
■波形メーター(『Cubase Pro 8』のみ)
MixConsoleのメーターブリッジに、オーディオトラックの波形をスクロール表示させる機能を搭載。プロジェクトウインドウを表示させなくてもオーディオの位置を確認しながらミックス作業を行えます。
■充実のエフェクト
新搭載のQuadrafuzz 2、Multiband Comp、Multiband Expander、Multiband Envelope Shaperをはじめ、高音質なリバーブを提供するREVerenceおよびREVelation、トリッキーなサウンドを創出するLoopMash FXな ど、作曲からミキシング、マスタリングに至るまですべての場面で活用できるエフェクトが満載。さらにTunerプラグインも刷新され、ストロボモードを装備しました。
■VST Bass Amp
ギタリスト用の強力なエフェクターであるVST Amp Rackに加え、ベースアンプおよびエフェクターをシミュレートしたVST Bass Ampを新搭載。VST Amp Rackと同様にペダルエフェクト、アンプの種類、キャビネット、マイクセッティングなどを自由に設定でき、スタジオレコーディングクオリティのベースサウンドを得ることができます。
『Cubase Pro 8』『Cubase Artist 8』動作環境
対応OS | Mac OS 10.9、10.10 (32bit/64bit) | Windows 7、8.x (32bit/64bit) |
---|---|---|
CPU | Intel デュアルコアプロセッサー | Intel / AMD デュアルコアプロセッサー |
必要メモリー | 4GB 以上 | |
ハードディスク | 15GB 以上の空き容量 | |
ディスプレイ | 1366×768 ピクセル以上 - フルカラー | |
オーディオデバイス | Core Audio 対応デバイス | Windows対応デバイス (ASIO対応推奨) |
その他 | ダブルレイヤーDVD-ROMドライブ USB端子:Cubase付属のUSB-eLicenser(コピープロテクトキー)接続用 インターネット接続環境:プログラムダウンロード、ライセンスアクティベーション、ユーザー登録など |
- * 上記の動作環境・推奨環境を満たしている場合でも、全てのコンピューターにおける動作を保証するものではありません。
- * コンピューターの総合的な性能により同時に使用可能なトラック数などパフォーマンスに違いがあります。
『Cubase Pro 8』『Cubase Artist 8』 インストール時のダウンロードについて
『Cubase Pro 8』『Cubase Artist 8』は、常に最新のプログラムがインストールされるよう、付属のDVDからインストールする際にスタインバーグサイトよりアプリケーションプログラムをダウンロードします。ご利用になるにはインターネット環境をご用意ください。
日本語版マニュアルおよびチュートリアルビデオの日本語字幕について
『Cubase Pro 8』『Cubaes Artist 8』は、いち早く日本のお客様へお届けするため、海外と同時に発売いたします。このため、付属マニュアルやチュートリアルビデオなどは一部を除き英語版となります。日本語版は完成次第、スタインバーグサイトにてダウンロードいただけるようになります。
また、日本語版の完成まではスタインバーグサイトの新機能ガイド(日本語)などをご利用ください。
注
- 1) 株式会社ヤマハミュージックジャパン
日本国内における楽器・音響機器卸販売および教室事業を行うヤマハ株式会社の100%子会社。
本社:東京都港区。 - 2) Steinberg Media Technologies GmbH
音楽制作用ソフトウェア等の開発、販売行うヤマハ株式会社の100%子会社。1984年設立。
本社:独・ハンブルグ市。
*文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
この件に関するお問い合わせ先
■報道関係の方のお問い合わせ先
- ヤマハ株式会社
- 広報部 宣伝・ウェブコミュニケーショングループ 担当:木崎
〒108-8568 東京都港区高輪 2-17-11
TEL:03-5488-6605
FAX:03-5488-5063
■一般の方のお問い合わせ先
- スタインバーグ・コンピューターミュージック・インフォメーションセンター
- ナビダイヤル 0570-016-808
(電話受付: 祝祭日を除く月~金/11:00~19:00)
ウェブサイト http://japan.steinberg.net/jp/support.html
※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。
関連リンク
PDFファイルをご覧いただくには、Adobe社の Adobe Reader®が必要になります。
最新の Adobe Readerは Adobe社のサイトより無料でダウンロード可能です。