2015年02月24日 [ 鍵盤楽器]
歴史と伝統のピアノと現代のテクノロジーを融合させた
新時代のアコースティックピアノ
ヤマハ 『トランスアコースティック™ ピアノ』
− アコースティックピアノで音量調節、多音色演奏、アンサンブル演奏を実現 −
ヤマハ株式会社は、従来のアコースティックピアノの楽しみ方に加え、アコースティックならではの自然で豊かな響きはそのままに、電子音を使って自由に音量調節ができ、タブレット端末などの外部デバイスも接続して楽しむことが出来る、ハイブリッドピアノ『トランスアコースティック™ピアノ』の国内第一弾商品を2015年3月20日(金)に販売開始します。
開発の背景
当社は1900年に初めてピアノの製造に成功して、今年で115年目を迎えます。
その間、アコースティックピアノの歴史や伝統、そこで培われた技術を重んじる一方で、消音ピアノ『サイレントピアノ™』や自動演奏ピアノ『ディスクラビア™』を世に送り出すなど、時代にふさわしいピアノのあり方というものも常に追求してきました。
また「アコースティックピアノ」と「電子ピアノ」双方の強みを生かし、商品開発からマーケティング・プロモーションに至るまで、幅広い事業プロセスでピアノ事業を再構築する「トータルピアノ戦略」を策定し、2009年にはその第一弾商品としてハイブリッドピアノ『AvantGrand』を発表しました。プロ/セミプロのピアニストやピアノ指導者から、成人趣味層、ピアノレッスン層まで、幅広いユーザーに「新しいグランドピアノ」として好評を博しています。
そしてこのたび、トータルピアノ戦略をさらに発展させ、アコースティックピアノに現代のテクノロジーを融合、新たなピアノ体験を提供する新しいハイブリッドピアノ『トランスアコースティック™ピアノ』を開発しました。
- ※「TransAcoustic」とは“trans-”(英語の接頭辞で“~の向こう側に”)とアコースティックピアノの“Acoustic”を合わせた造語で、これまでの枠を超える新しいピアノのあり方を表しています。
製品の概要
『トランスアコースティック™ピアノ』とは、アコースティックピアノの自然で豊かな音を作り出す響板を電子音にも利用し、自由な音量でのピアノ演奏を可能にすると同時にピアノ以外の楽器音での演奏も可能にしたハイブリッドピアノです。
トランスデューサー(加振器)を使ってアコースティックピアノと同様に響板を振動させ、自然な響きで電子音を豊かに奏でることができます。また、トランスデューサー本体を響板に直接取り付けないヤマハ独自の機構により、アコースティックピアノとしても、響板の自由な振動を損なうことなく演奏できます。さらに響板からアコースティックピアノ本来の音と電子音とを同時に発音する「レイヤーモード」で新しい演奏表現を可能にします。
当社はこれまで周囲への音の問題でアコースティックピアノを選ぶことができなかった方々にこの『トランスアコースティック™ピアノ』で新たな選択肢を提供します。ヘッドフォンを利用した従来の『サイレントピアノ™』の機能に加え、家族団らんの場や夜間の練習等、シーンに合った適切な音量での演奏を可能とします。その他、タブレット端末やオーディオデバイスなどを接続し、ピアノをスピーカー代わりにしてリスニングを楽しむこともできます。このように『トランスアコースティック™ピアノ』は、レッスンをはじめるお子様だけでなく、そのご家族、また大人の趣味層の方などにも幅広く新たな体験を提供します。
当社は、『トランスアコースティック™ ピアノ』をより多くのシーンでご活用いただけるよう、今後シリーズ化していく予定です。
主な特長
1.アコースティックピアノでありながら、音量調節が可能
『トランスアコースティック™ピアノ』は、アコースティックピアノの響板を電子音にも利用することにより、ヘッドフォンを装着しなくてもシーンに合った適切な音量でのピアノ演奏が可能となります。音量を調節したときも、響板の振動および弦の共鳴効果により、ピアノ全体から豊かで自然な音が広がります。近隣・家族への配慮からアコースティックピアノの演奏を躊躇する方やお子様の耳への影響がご心配の方にお勧めです。
2.響板から響く多彩な音色
『トランスアコースティック™ピアノ』には19種類の音色が搭載されており、多彩な音楽ジャンルに対応できます。家庭はもとより結婚式等のイベントや、ジャズバー、ホテル、レストラン、教会など、あらゆるシーンでの演奏に活用できます。
3.「レイヤーモード」により新たな演奏表現
アコースティックピアノ本来の音と電子音を同時に重ね合わせる「レイヤーモード」で演奏が楽しめます。たとえばアコースティックピアノ本来の音と電子音のストリングスの音を重ね合わせれば、独特の魅力と迫力に満ちた音が、響板を通じてピアノ全体から響きわたります。
4.外部デバイスとの接続で広がる新たなピアノの楽しみ方
お手持ちのスマートフォンやその他オーディオデバイスをつなげば、ピアノをスピーカー代わりにして、魅力的なサウンドでリスニングを楽しむこともできます。また当社が2014年5月に配信を開始したiPad専用アプリNoteStar (楽譜付き音楽アプリ)を使えば、伴奏やボーカルに合わせてアンサンブル演奏が楽しめます。
- *サイレントピアノ™ SHタイプと同等の消音機能も内蔵し、ヘッドフォンを使用した消音演奏や、ピアノに直接録音して演奏をすぐにチェックできる「本体録音」等レッスンに役立つ便利な機能もご活用いただけます。
電子音の信号を振動に変えるトランスデューサー
なお、『トランスアコースティック™ピアノ』は、2014年7月から欧米で先行発売されており、新しいテクノロジーを搭載した注目モデルとして好評を博しています。
今回発売となるトランスアコースティック™ピアノ
品名 | 品番 | 価格 | 発売日 |
---|---|---|---|
ヤマハ トランスアコースティック™ピアノ |
YU11SHTA | 980,000円(税別) 1,058,400円(税込み) |
3月20日(金) |
- ◎初年度販売予定数:500台
ピアノ本体仕様
品番 | YU11SHTA | |
---|---|---|
外装 | 仕上げ | 黒/鏡面艶出し塗装 |
寸法 | 高さ×間口×奥行 | 121×153×61(cm) |
重量 | 242kg | |
鍵盤 | 鍵盤数 | 88 |
白鍵/黒鍵 | アクリペット/フェノール | |
ペダル | タイプ | ダンパー/消音/ソフト |
鍵盤蓋 | ソフトランディング機構 | ○ |
椅子 | 別売 | |
付属品 | ヘッドフォン、ヘッドフォンハンガー、 取扱説明書、楽譜集「ピアノで弾く名曲50選」 |
トランスアコースティック™システム仕様
センサーユニット | キーセンサー | 非接触連続検出光センサー、88鍵対応 | |
---|---|---|---|
ペダルセンサー | ダンパーペダル 連続検出・ソフトペダル ON/OFF方式 | ||
消音システム | ハンマーシャンクストッパー方式 (消音ペダル) | ||
消音タイプ | 消音機能 SHタイプ | ||
音源/音色 | 音源 | 音源方式 | AWMステレオサンプリング |
ピアノ音源 | サイレントピアノ™モード: CFXバイノーラルサンプリング トランスアコースティック™モード:CFXステレオサンプリング |
||
ピアノ効果 | サステインサンプリング、キーオフサンプリング、ストリングレゾナンス、ダンパーレゾナンス | ||
最大同時発音数 | 256 | ||
音色数 | 19(デュアル音色3) | ||
再生用音源 | 480XGボイス+12ドラム/SFXキット | ||
搭載音色名 | ピアノ/エレクトリックピアノ1~3/ハープシコード1/ハープシコード2/ビブラフォン/チェレスタ/パイプオルガン1~4/ジャズオルガン/ストリングス/クワイア/シンセパッド/ ピアノ+ストリングス(デュアル)/ピアノ+シンセパッド(デュアル)/ピアノ+エレクトリックピアノ1(デュアル) | ||
波形メモリ | 256MB | ||
主な機能 | リバーブ | ルーム/ホール1/ホール2/ステージ | |
ピッチコントロール | 414.8Hz~466.8Hz | ||
メトロノーム | ○ | ||
内蔵曲数 | 53曲(ピアノ名曲50選 + 専用デモ3曲) | ||
本体録音・再生 | MIDI形式 | ||
USBオーディオレコーダー | WAV形式 | ||
オートパワーオフ | ○ | ||
接続端子 | ヘッドフォン | ステレオミニジャック×2 | |
MIDI IN/OUT | ○ | ||
AUX IN/OUT | ステレオミニジャック | ||
USB TO DEVICE | ○ | ||
電源 | 電源電圧 | AC100V、50/60Hz | |
消費電力 | 38W |
*文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
この件に関するお問い合わせ先
■報道関係の方のお問い合わせ先
- ヤマハ株式会社
- 広報部 宣伝・ブランドマネジメントグループ 木村、千葉
〒108-8568 東京都港区高輪 2-17-11
TEL:03-5488-6605
FAX:03-5488-5063
■一般の方のお問い合わせ先
- 株式会社ヤマハミュージックジャパン
- 楽器営業本部 商品企画部 ピアノ企画課
〒108-8568 東京都港区高輪2-17-11
TEL:03-5488-5442
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関連リンク
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