ニュースリリース

2015年05月21日 [管弦打楽器]

平成27年度全国発明表彰

金管楽器用消音器の意匠が
特別賞「朝日新聞発明賞」等を受賞

- 「サイレントブラス™」の最新モデルに活用されている意匠が受賞 -

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 ヤマハ株式会社の金管楽器用消音器に関する意匠が、平成27年度全国発明表彰(主催:公益社団法人 発明協会)の第一表彰区分の特別賞「朝日新聞発明賞」を、また、受賞発明の実施等に関し「発明実施功績賞」を受賞しました。表彰式は6月17日(水)にホテルオークラ東京にて、常陸宮殿下同妃殿下ご臨席のもと行われる予定です。

受賞内容

『平成27年度全国発明表彰 第一表彰区分 特別賞「朝日新聞発明賞」』

辰巳 恵三(たつみ けいぞう) ヤマハ株式会社 デザイン研究所

『発明実施功績賞』

中田 卓也(なかた たくや) ヤマハ株式会社 代表取締役社長

受賞発明の概要

『生音再現技術を搭載した金管楽器用消音器の意匠』(意匠登録番号: 第01499082号)

今回受賞した意匠は、当社の金管楽器用消音システム「サイレントブラス™」のトランペット・コルネット向け最新モデル「SB7X」の消音器部分である「ピックアップミュート™」「PM7X」の意匠です。本意匠の最大の特徴であるその連続した波型の形状は、力を込めてものをつかんだ時の指の配置から導き出されたもので、これにより消音器の脱着性が著しく向上しました。消音器の外周に指をはめ込むスペースとなる凹みを配置し、持った時に親指と他の4本の指が対角に位置するようにすることで、無意識のうちに力を加えやすい指の配置へと誘導し、自然な動作で消音器を脱着できるようになっています。また、本意匠によって、消音器を楽器に装着したまま楽器ケースへしまえるほどの小型化と、消音器を装着していることを忘れるほどの軽量化が同時に実現されています。

本発明の活用事例「サイレントブラス™」について

金管楽器の演奏音は音量が大きく、一般の住宅事情では消音器の装着を必要とする場面が多くあります。「サイレントブラス™」はこうした問題を解決するために当社が開発した製品で、演奏音をささやき声程度に軽減する「ピックアップミュート™」(消音器)と、小さくした演奏音をイヤホンで聴くことができる「パーソナルスタジオ™」(ヘッドホンアンプ)からなる金管楽器用消音システムです。高い消音性能はもちろんのこと、独自の信号処理技術が臨場感を高め、心地よい音の響きを演奏者に届けます。今回受賞した意匠はトランペット・コルネット用のものですが、同意匠のデザインコンセプトは、ホルン用、フリューゲルホルン用、トロンボーン用などその他の最新モデルにも共通しています。これによって各モデルの「ピックアップミュート™」の優れた脱着性と小型化・軽量化を実現し、演奏者に「いつでも、どこでも、自然な吹奏感」で練習できるというメリットをこれまで以上に提供できるようになりました。また、「サイレントブラス™」は、国内外のデザイン賞を多数獲得し、デザインの面からも高い評価を得ています。

全国発明表彰について

公益社団法人発明協会主催による全国発明表彰は、大正8年の第一回帝国発明表彰にはじまり、文部科学省、経済産業省、特許庁、日本経済団体連合会、日本商工会議所、日本弁理士会、朝日新聞社の後援により優れた発明を完成した人、実施化に尽力した人、発明の指導・奨励・育成に貢献した人を顕彰することにより発明の奨励・育成を図り、我が国の科学技術の向上と産業の振興に寄与することを目的としています。
http://koueki.jiii.or.jp/hyosho/zenkoku/zenkoku.html

当社の全国発明表彰受賞実績

平成2年 「特別賞」 特許庁長官賞・発明実施功績賞 電子ピアノの意匠
平成12年 「発明賞」 電気バイオリンの意匠
平成17年 「発明賞」 分解組立可能な電子オルガンの意匠
平成18年 「発明賞」 電子ピアノの筐体の意匠
平成19年 「発明賞」 声を音色に変換する電子トランペットの意匠
平成21年 「発明賞」 光と音の新しいインターフェイスによる電子楽器の意匠
平成23年 「特別賞」 朝日新聞発明賞・発明実施功績賞
古木化を促進して楽器の音色を改善する方法の発明
平成25年 「特別賞」 日本弁理士会会長賞・発明実施功績賞
個性豊かで自然な歌唱音声合成技術の発明

*「サイレントブラス」「ピックアップミュート」「パーソナルスタジオ」は、ヤマハ株式会社の登録商標です。

*その他の文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。

この件に関するお問い合わせ先

■報道関係の方のお問い合わせ先

ヤマハ株式会社
広報部 広報グループ 新川(あらかわ)
〒108-8568 東京都港区高輪2-17-11
TEL:03-5488-6601
FAX:03-5488-5060

※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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