様々な業界の音声アナウンス関連メーカー各社と
「おもてなしガイド」の実証実験に取り組みます

　ヤマハ株式会社は、アイテック阪急阪神株式会社、クラリオン株式会社、中川電気工業株式会社、八幡電気産業株式会社、レシップ株式会社、株式会社USEN^※と、音のユニバーサルデザイン化支援システム「おもてなしガイド」の実用化およびその改良に向けて、実証実験を行うことに合意しました。

• ※ USENに関しては、先行して2015年10月15日に共同検討に関する発表を別途行っています。
  （http://jp.yamaha.com/news_release/2015/15101502.html）

　これまでの音声アナウンスやナレーション、ガイダンスなどは、日本語のわからない訪日外国人や音の聴こえにくい高齢者、聴覚障がい者へその内容を伝えることが難しく、誰もが暮らしやすい社会を目指すうえで、こうした情報をいかに効果的に伝えていくのかが大きな課題となっていました。

　こうした課題解決においては、エンドユーザーの利便性を損なわないためにも、各業界が一体となり、取り組むことが必要不可欠です。そこで「おもてなしガイド」の様々な産業分野への波及を目指し、商業施設や店舗用音楽放送で国内最大手のUSEN、鉄道車両用の車内放送装置製造で国内最大手の八幡電気産業、バス用の車内放送装置製造の国内最大手であるクラリオン、鉄道駅用放送装置製造大手のアイテック阪急阪神と中川電気工業、ワンマン鉄道・バスのトータルシステム構築と放送装置を展開するレシップと実証実験を行うことで、将来的にシンプルかつ信頼性のある音のユニバーサルデザイン対応の音声アナウンスシステムを各業界の事業者に対して提供ができるよう検討を行います。ヤマハでは引き続き、検証パートナーを募集しています。

　なお、「おもてなしガイド」は、経済産業省が日本の優れたコンテンツ技術を発掘し、評価する「Innovative Technologies 2015」に採択され、10月22日（木）～25日（日）に、日本科学未来館で開催される「デジタルコンテンツEXPO 2015」の会場にも展示されます。

• 参考リンク：　http://www.meti.go.jp/press/2015/09/20150910001/20150910001.html

　ヤマハおよび各社は、こうした実証実験を通じて、いつでも、どこでも、音のユニバーサルデザインのサービスを受けられる全ての人にやさしい社会の実現を目指していきます。

　「おもてなしガイド」は、多数の出願中特許を採用した「音のユニバーサルデザイン化」を支援するシステムです。本システムを導入すると、日本語のアナウンスなどを流すだけで、インターネット環境がないユーザーのスマホにも多言語化された情報や文字情報を提供できるようになります。

　ユーザーは、「おもてなしガイド」アプリがひとつあれば、導入施設や交通機関のどこへ行っても、音のユニバーサルデザインのサービスを受けることが可能になります。翻訳情報が必要のない方には、普通の音声としてしか聞こえないため、利便性も低下しません。

　ヤマハでは引き続き、「おもてなしガイド」の検証パートナーを募集しています。

※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。